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Ⅲ(2012)
サンフランシスコを拠点に活動する4人組。バンド名はフランスの小説家アルフレッド・ジャリの著書に由来。本作は3rdアルバム。全6曲約46分収録。リリースはProfound Loreから。本作リリース後には、Deafheavenとスプリット’12を発表しています。内容はというと、スロウテンポの中で叙情的なフレーズを重ねてじっくりと溜め、轟音ギターやツービートに絶叫が嵐のように畳み掛けるポストブラックメタルらしいつくり。
いかにもProfound Loreが好みそうで、Pitchforkの頭使ってますメタルで高評価されて7.9点を獲得。Wolves In The Throne RoomやKrallice辺りに続くタイプといえますが、Bosse-de-Nageはそういったバンドとはまた別の方向性を示していて、激情ハードコアの要素が強く押し出しています。
#3「Perceive There A Silence」や#4「Cells」を聴いた時は、envyっぽいドラマ性を備えていることが感じ取れました。というわけで、スプリットで意気投合したDeafheavenとは音楽的にかなり近しい存在。特に#5「The God Ennui」は、麗しいシューゲイズ要素も引き立てながら、獰猛に疾走する名曲。Deafheavenファンも狂喜してほしいところ。近年のポストブラックメタルに興味示す人は抑えておくべきバンドのひとつ。