【アルバム紹介】folio『The Curve Causes a Shiver』

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The Curve Causes a Shiver(2008)

 2004年結成。関西を中心に活動を続けているエモ・バンド4人組の1stフルアルバム。レコーディングエンジニアにmiddle9の青木氏、マスタリングにはtoeの美濃氏を起用した盤石の態勢を取ります。

 リリースインフォにあるように90’s エモを通過してきたfolioの音楽は、その通りに美しいメロディでコーティングされ、公園で夕暮れを眺める様な哀愁を感じさせます。

 pele~toe系列のインスト・ポストロック系の軽やかに移ろっていくサウンドが骨格にはあり、古き良きエモの感傷が端々に散りばめられている。変則的なしかけやタッピング攻勢等のマスロックめいたフックも目立ち、どの曲も緩急とヒネリの効いた構成。

 ただ、そのわりには清々しい風が吹き込んでくるような風通しの良さを感じさせる。丁寧に歌い上げる芯のあるヴォーカルであり、美しいメロディラインがの核となっているのがその要因でしょうか。

 ツインギターのコンビネーションで丁寧に楽曲を構築していく哀愁に溢れた#1「Remedy That Remedy」、緻密な曲構成を怒涛のアンサンブルとナイーヴな歌声で色鮮やかなものへと変える#7「One of the Tenderness」を始めとして、不思議なほどすんなりと耳に入ってきます。

 90’sエモの良心を伝える、またインディーズ・バンドの底力を見せつけられたような良作である。

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