2013/12/21 SIAM SHADE 「LIVE TOUR 2013 HEART OF ROCK 7」 @ 日本武道館

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 追加公演も含めて、ついに12年ぶりのツアー最終地点となる7本目の日本武道館公演である。SIAM SHADE自らが、「ここで演奏するのにふさわしいバンドになるまで、武道館でのライヴは行わない」とこだわり続けた場所。そして、2002年3月に解散ライヴを行った場所でもある。ロック・バンドの”聖地”であるこの場所に、最初の復活公演だった2007年に続いて6年ぶりに彼等は再び帰って来た。特別な場所での最終公演に胸が高鳴った人がほとんどだろう。僕も大きな期待と今日で終わってしまう寂しさを抱えながら、聖地へと向かった。

 「一言いっていいですか。超愛しています。(中略)解散する前は、ここ武道館を目標にやってきたんだけども、ここでの解散ライヴの時は、メンバーの楽屋もバラバラで凄いギクシャクしててね。あれから随分と時間は経ってしまったんだけど、今日は本当の意味で”忘れもの”を取りにきたっていうか。これぞSIAM SHADEというものを見せるから。みんなも6人目のメンバーとして頼むぞ!」

131221_4 と2曲目「IMAGINATION」開けのMCで語った栄喜。その言葉通りの魂迸るパフォーマンスが繰り広げられた。メンバーにしても、またお客さんにしても今回がラストということで、並々ならぬ気迫が会場を渦巻いていたように思う。今ツアーのほぼ不動のオープニング「NO CONTROL」~「IMAGINATION」からこれまで以上に熱さと強い一体感が伝わってくる。セットリストに関していえば、オープニングからラストの「Don’t Tell Lies」に至るまで、先月のZepp DiverCity公演と全く同じで大きなサプライズは無し。この点に残念な気持ちはあったものの(SIAM SHADEにとっての聖地・武道館ということもあって、何かあるんじゃないか?という思いが強かった)、やっぱり最後ということで特別な感情が湧きあがってきて、さいたまスーパーアリーナZEPP Nambaよりも熱くなっている自分がいた。

 ライヴでは、「今はただ・・・」で冒頭で演奏がストップするというスーパー・バンドには珍しいハプニングもあった。KAZUMAかDAITAのどちらかの責任らしいのだけど(見ていたけど、よくわからなかった)、「あれっ?」「えっ?」のどよめきから、笑いと拍手に切り替わった温かい瞬間を微笑ましく思った人も多いだろう。個人的には驚きの方が大きかったけども。そして、続けて演奏された永遠の名曲「Life」では、今回でまたしばらく生で聴けないのかと思ったら目頭が熱くなったり。天国の中村さんに届けるような栄喜とKAZUMAの絶唱、アウトロのDAITAのギターが、とても印象的に会場中に響きわたっていた。

 インスト・メドレーでは、さいたまの時のように緑色のレーザーが会場を駆け廻る中、定評のある高い演奏技術が冴え渡る。また、淳士のドラムソロ・コーナーでは、会場をほぼ真っ暗にして光るスティックと光るバスドラによる新しい演出に驚かされたりもした(東京フレンドパークのアトラクションに似たものといえばいいかな)。どのメンバーも主役になれる、そして、彼等がひとつのSIAM SHADEになった時の凄さ。僕が青春時代に愛聴して、今でも特別な存在であり続けるのはそういったところにある。

 さいたまに続いて、再び火柱の演出が象徴的だった「Shout out」からスタートしたライヴの後半戦は、さらに大きな歓声と熱気に包まれていく。俺達のとっておきの曲と自負した「LOVESICK~You Don’t Know~」、栄喜がいつも以上に煽り叫んだ「PRIDE」、メンバー自身も驚くほどの特効が鳴った「PRAYER」。そして、同じ時代を生きることの奇跡、お互いの絆の深さを確かめ合う「Dear…」と続く。終わりに近づいていく寂しさをこの辺りから覚えながらも、「D.Z.I.」~「GET A LIFE」というハード・チューンの連続で頭を振り、拳を振り上げ、叫ぶ。これぞSIAM SHADEという渾身のサウンドが会場を熱く揺らしたのだった。

 アンコールも不動の流れ。12年ぶりの新曲「Still We Go」~「1/3の純情な感情」~「Dreams」と勇気・希望に満ちたメッセージを力強い歌声と演奏と共に伝えてくれた。「SIAM SHADEは明るく、みんなに希望を与えるバンドでありたい」という想いを語っていたが、栄喜が会場中にマイクを向けることの多かった「Dreams」に凄くその一体感を感じられ、今まで聴いた中で一番グッときてしまい、この曲の魅力を再認識。また、演奏後に手で大きく○を作ってはけていく栄喜がやけに印象に残っている。そして、2回目のアンコールで、KAZUMAがAメロを歌いあげたデビュー・シングル「RAIN」から代表曲「Don’t Tell Lies」が無敵の一体感と熱さをもたらして完全燃焼。夢のような時間はあっという間に過ぎてしまった。

 最後にDAITAが恒例の挨拶。「ツアー7本、ありがとうございましたー!(中村)新一さんも喜んでいると思います。僕等の想い、みんなの想いが伝わったと思います。 本当にありがとうー!」と述べ、「1、2、3、蛇ー!」で12年ぶりのツアー最終日を締めくくった。

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‐‐‐setlist‐‐‐

‐‐LIGHT FOR CLOSED YOUR EYES ‐‐
01.NO CONTROL
02.IMAGINATION
03.Why not?
04.TIME’S
05.CALLING
06.素顔のままで
07.Grayish Wing
08.今はただ…
09.Life
10.Instrumental Songs(Solomon’s seal – Triptych – Virtuoso – 淳士Drum SOLO -Solomon’s seal)
11.Shout Out
12.LOVESICK ~You Don’t Know~
13.PRIDE
14.PRAYER
15.Dear…
16.D.Z.I
17.GET A LIFE

‐‐‐encore1‐‐‐
18.Still We Go
19.1/3の純情な感情
20.Dreams

‐‐‐encore2‐‐‐
21.RAIN
22.Don’t Tell Lies


 ライヴ後に、今後の活動に関して何かしらの声明が出ることは無かった。期待はしていたが、やっぱり何も無かった。ただ、DAITAが帰り際に残した「また今度 会いましょう。」という言葉は、決してこれで終わりじゃないことを物語る。終演後に流れていた彼等のシングル「LOVE」の歌詞の最後に「愛は彼方へ 愛は希望へ続くから」と綴られているが、メンバーの愛、ファンの愛はまた夢の続きへと繋がり、また”ひとつのSIAM SHADE”になれる時が必ず来ると勝手ながら思っている。だから、その時を信じて、再びこの言葉でこのレポートを締めくくりたい。

蛇!


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