【アルバム紹介】Jodis『Black Curtain』

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アルバム紹介

Black Curtain(2012)

   元ISISのアーロン・ターナー、元KHANATEのジェイムズ・プロトキンとティム・ワイスキーダによる3人組の2ndアルバム。張り詰めた緊張感の中で美しいサウンドを標榜する。

 1stアルバムで聴かせた、アーロンの艶やかな歌い回しとメロディに重きを置いたつくりからは大きく変わってない。デリケートなギターによる反復とアンビエンスな響き、音像を引き締めるドラム。それらが驚くほど饒舌。

 Jodisとしての明確な方向性を示しており、10分を超える#1「Black Ground」からアーロンの歌と歪んだギターが反復を続け、新たな地平に向かって進んでいく。聴いているとミニマル・ミュージックや現代音楽、宗教的という印象も残す。

 #3「Red Bough」では天上へと上っていけるような饒舌な音色も聴かせ、#5「Awful Feast」では霧の中を儚げな声がループし続けるという驚きもあります。

 全6曲で1曲のように感じられ、やや鬱蒼としたムードで包み、ミステリアスな響きが深層意識にまで訴えかけてきます。賢者が集まってこそ造形される音。

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