Atlas Sound、甘美でサイケデリックな世界

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 Deerhunterの中心人物、ブラッドフォード・コックスによるソロ・プロジェクト。本体よりもさらに旺盛な実験精神のうえで構築されるサウンドは、まどろみの世界を築き上げる。本記事は2ndアルバム『Logos』、3rdアルバム『Parallax』について書いています。

目次

Logos(2009)

 2ndアルバム。全11曲約44分収録。シューゲイザー系ギターとインディー・ロックの融合を果たしたディアハンターの水脈はこちらにも流れていて、さらに自由な精神で解体と構築を行っています。ディアハンターの時よりも繊細で淡い表現が目立つブラッドフォードの歌声、アコギの柔らかくも枯れた感触。加えてアンビエントやドローンの要素も重なり、Four Tetを思わせたりもする。輪郭のぼやけた世界の形成。アニマル・コレクティヴやステレオラヴとの共演もあり、振り幅に拍車をかけています。ディアハンターもアトラス・サウンドも核となっているのはブラッドフォードの自由精神。土台は一緒ですが、枝の先に咲いた花が違う所がおもしろい。脳に遅行性の毒素をゆるゆると送り込まれている感じ。浮遊感と幻想性も重視されていて、甘美な夢の空間に意識は迷い込む。

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Parallax(2011)

 3rdアルバム。全14曲約51分収録。バンドとソロ、両方とも作品を出すごとにお互いの境目が無くなってる印象を受けます。本作では昨年の『Halcyon Digest』と共振するようなお得意のローファイ感と甘美なサイケを程よくしのばせ、さらにフォーキーな味わいと独特の浮遊感を持ったサウンドを構築。どこか虚ろで閉塞的な感じを受ける部分もあるが、スティーヴ・ライヒを参照にしたというミニマルへの傾倒も曲によっては表れています。アコギの枯れた哀愁にヘロヘロなヴォーカルが物憂げに響き、柔らかなリヴァーブや拡がるシンセの音色が催眠的な心地よさを誘う。曲によってはハープの音色が飛び出してきて驚かされますし、MGMTの人をヴォーカルに起用した#6といったポップな飛び道具も完備。悦楽のアンビエントからベッドルーム・ミュージック、懐かしい哀愁を感じるアシッド・フォーク、それに明確な美しさに貫かれたポップにもの悲しげなバラードまで自在に繰り出す、そんな制約の無い曲の振り幅は魅力的です。

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