【アルバム紹介】Dead By Sunrise、リンキンパークのチェスターの別プロジェクト

 Linkin Parkの絶対的フロントマンであるチェスター・ベニントンによる新プロジェクト。09年に唯一のフルアルバム『Out of Ashes』をリリース。

 メロディアスでダイナミックなオルタナロックは、彼の歌の魅力をより引き出した内容となっています。

 本記事は09年に発表された唯一のフルアルバム『Out of Ashes』について書いています。

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アルバム紹介

Out of Ashes(2009)

 1stアルバム。全12曲約43分収録。プロデューサーにマイケミ等を手掛けたハワード・ベンソンを起用。

 チェスターがリンキン・パークの07年作『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』のレコーディング開始前の休暇中に制作。ダークでセクシーで個人的な内容が占める。

 けれども一聴して感じるのは、メロディアスでダイナミックなオルタナロックという印象。ミクスチャーの王道からは、だいぶロックの真正面に向かったサウンドです。ストレートに歌を一番聴かせるつくり。

 リンキンを期待すると肩透かしを食らうところですが、伸びやかで力強いヴォーカリゼーションはここでもいかんなく発揮されています。お約束の激しいスクリームもあれば、バラードにおける艶やかな歌声やファルセットにもグッとくる。

 ニューウェイヴ的なシンセを盛り込んだり、麗しいピアノの旋律が鳴り響いたりとゴシックやダークな側面をもたらすなど、彼のバックバーンも曲に反映されているところもおもしろい。

 やりたいことを詰め込み、なおかつそれを持ち味や特性に合った内容のロックにきちんと昇華しているのも評価されるべき。リンキン同様にコンパクトな曲設計にしているのも聴きやすくて良いですね。

メインアーティスト:Dead By Sunrise
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