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【アルバム紹介】FANATIC◇CRISIS、ヴィジュアル系四天王の一角

 ヴォーカルを務める石月努氏を中心に、1992年に名古屋で結成されたヴィジュアル系ロックバンド5人組。1997年にメジャーデビューし、2005年に解散。音楽番組”Break Out”によって定義されたヴィジュアル系四天王の一角。

 初期は名古屋系の流れを汲むダークなヴィジュアル系として、以降はポップなテイストを活かしたサウンドで人気を博す。解散までにフルアルバム9作とミニアルバム2作を残しています。

 2019年11月には石月氏のもとにKAZUYA氏(Gt)とShun氏(Gt)が加わり、”FANATIC◇CIRCUS”としてディナーショウを開催。

 それが呼び水となり2022年に同名義で全国ツアーを敢行し、翌年には結成30周年イヤーを締めくくるライブやセルフカバーアルバム『RE PRODUCTION BEST』を発表。

 本記事は現在のところ、1stミニアルバム『太陽の虜』について書いています。

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アルバム紹介

太陽の虜(1995)

 1stミニアルバム。2ndプレスは全9曲約33分収録。”太陽の虜”というタイトルながら、その太陽は1曲目のタイトルにある通りに黒い光を放つ。

 いわゆる名古屋系と呼ばれるヴィジュアル系の系譜を受けついだダークで耽美な世界。#1「黒い太陽」にはその要素が凝縮されていて、メロディアスで疾走感があっても暗鬱な空気が強く、ラララ~な十字架の裁きを受けることになります。

 しかしながら激しさや暗さに極端に振っておらず、白やポップが入り込む余地を残してほどよくマイルド。それでいてシンセサイザーやプログラミングをつかったデジタルな感触が上手く組み込まれています。石月氏の端正なヴォーカルもこの頃から存在感が強く、彼の書く詞が退廃的な雰囲気を助長。

 ゴシックかつ耽美な#3「Pacifist」、跳ねるリズムとジャズテイストが軽やかなオシャレ感を出す#4「Flowers For」、ワルツ調のピアノ伴奏をバックに歌とセリフでつづられていく#5「SLEEPLESS MERRY-GO-ROUND」と曲調は広め。

 終盤の楽曲ではインダストリアル~テクノへと踏み込んでいて、#3のリミックスとなる#9ではユーロビートまでもが飛び出してきます。

 FtCは同世代のMASCHERAと同じくメジャーにいって雰囲気が変わってしまったバンドですが、『太陽の虜』には初期ならではの混沌が味わえます。わたしもメジャーからさかのぼって聴いたので驚かされた作品です。

アーティスト:FANATIC◇CRISIS
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