Inventions、デリケートな音響意匠

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EluviumのMatthew CooperとExplosions in the SkyのギタリストMark T. Smithによるコラボ・プロジェクト。Eluviumのアルバム『Nightmare Ending』にMark T. Smithが1曲参加したことから、このコラボレーションへと発展したことがきっかけ。両者ともに本体で培ったものを実験的アンビエントへと還元させ、安らぎの時間を聴き手に提供する。本記事は1stアルバム『Inventions』について書いています。

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Inventions(2014)

 1stアルバム。全8曲約44分収録。Temporary Residenceからリリース。ポストロック賢者クラスの才人2名が集まっての本作、ある程度は予想された着地点であるアンビエント寄りのエレクトロニカに仕上がっています。電子音を基調としたこのデリケートな音響意匠は、Eluviumの方が主導で制作された感は強いが、Markの方もエフェクティヴなギターを中心に加勢して、心地よいサウンドを生み出します。

 やわらかなエレクトロ・サウンドと女性コーラスがまどろみへと誘う#2「Flood Poems」、Balam Acab等を思わせる憂いを帯びた深い残響が響きわたる#3「Entity」という2曲で早々と聴き手を納得させます。有機的なハーモニー、アブストラクトな揺らぎと十分に魅力的。

 Bathから歌を抜いた様なポップなエレクトロニカ#5「Peaceable Child」、アニコレのような昂揚感と祝祭感に包まれる#6「Sun Locations / Sun Coda」と後半では実験的な面も出てきます。それでいて聴き心地良くまとめてくるのは流石。多くの電子音響ファンの胸に響くことだろう。どちらかといえばEluviumのファン向け。Hammock級の優しさに浸れる1枚。

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