Kyuss、ストーナー・ロックの重鎮

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 前身バンドのKatzenjammerから引き継がれる形で1989年に結成。当初はSons of Kyussと名乗りますが、後にKyussへと名称変更。1995年の解散までに全4枚のフルアルバムを発表しました。ストーナーロックの最重要バンドのひとつであり、カリフォルニア州パームデザートという砂漠地帯出身からデザートロックと表現されたりもしています。解散後、ギタリストのジョシュ・ホーミはQueens of the Stone Ageを結成し、成功を収めている。

 本記事は全4枚のフルアルバムについて書いています。

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目次

Wretch(1991)

 1stアルバム。全11曲約48分収録。収録されているいくつかの曲は前年リリースの『Sons of Kyuss EP』からの再録。

 ファズ・ギターやドロドロとしたベース、Vo.ジョン・ガルシアの掠れ気味のハイトーンが基盤を支えます。本作はストーナー・ロックの前夜といった感じで、むしろガレージ・ロックンロールやパンキッシュなノリ、HR/HMの側面も十分に引き受ける。

 基本的にはドライヴ感が強いアップテンポな曲が多く、冒頭#1「Hwy 74」~#2「Love Has Passed Me By」、#5「Katzenjammer」、#8「Isolation」は初期の粗さと勢いが際立ちます。#3「Son of A Bitch」では重量感あるグルーヴに襲われ、#7「Deadly Kiss」のようにスラッジ・メタル的な手法もあり。

 ラストはジャムセッションのようなインスト・ナンバー#11「Stage Ⅲ」も揃えます。ファンからもメディアからもあまり評判の良くない作品ですが、むしろこの粗削りで立ち向かっていく姿が良いのです。

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Blues for the Red Sun(1992)

   2ndアルバム。全14曲約51分収録。クリス・ゴスによるプロデュース。本作と次作がストーナー・ロック重要盤として語り継がれている名作

 1stアルバムからは明らかに違いを感じるもので、ド頭の#1「Thumb」から強烈な”うねり”に支配されます。ジョシュ・ホーミがベースアンプを使って重低音を追及したとされるサウンドは、ヘヴィを極上といえるものまで昇華。重たくも煙たい。

 それでいてスロウではなくてターボのかかった”スピード感”があるのが特徴で、それは前作のノリが引き継がれたと言えるかも。激動のロックンロールとしてのインパクトがあります。バンドの最重要曲#2「Green Machine」はその象徴。短いインスト数曲を配置してトータルとしての作品を突き詰めつつ、サイケやブルースも通過する渋い味わいも沁みこむ。

 速くても遅くても一級品。SPIN誌が2002年に発表した【40 Greatest Metal Albums of All Time】では36位にランクインしています。

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Welcome to Sky Valley(1994)

   3rdアルバム。Ⅰ(#1~#3)、Ⅱ(#4~#6)、Ⅲ(#7~10)+おまけ1曲という3部構成の組曲形式を取った約51分収録(CDでは全4曲、配信はトラック分けされた全10曲)。ベーシストがニック・オリヴェリからスコット・リーダーに交代。

 ファズの嵐が吹き荒れる#1「Gardenia」からしてストーナーロックとは何かを伝播する。強化されたグルーヴは砂嵐のごとく。本作ではサイケデリックやブルースの要素がさらに強調され、70年代ロックからの影響やアコースティックな曲調も耳を引く。

 #5「Space Cadet」で砂漠のブルースを聴かせたかと思えば、#4「100°」や#7「Odyssey」においては爆走とひねりのある展開でキめてきます。変幻自在の中で共立するパンチ力と酩酊感。なかでも#6「Demon Cleaner」はTOOLがカバーするほどの名曲。

 前作よりも本作の方がストーナー・ロックの金字塔と言われることが多い傑作。夕闇のストーナー帝国への旅立ちのお供に。

Elektra /wea
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 …And the Circus Leaves Town(1995)

   4thアルバムにして最終作。全11曲約72分収録。ドラマーがブラント・ビヨークからアルフレッド・ヘルナンデスに交代しています。前作のようなコンセプト仕様からは解放。全体的にスピード感を抑えめにしていることが特徴として挙げられます。

 持ち前のグルーヴは健在ですが、リフで埋め尽くすよりも余白を増やそうとする試みやユニークさを求めたような印象を受けます。#2「One Inch Man」がリズミカルなベースラインの上をしゃがれた歌が乗りますが、ギターソロ以降は重く煙たいサウンドが強調されていく。

 #6「El Rodeo」の妖しくもユニークな前半の曲調や#10「Catamaran」のアトモスフェリックな抜いたスタイルもまた今まで無かったもの。持ち球の精度よりも変化球の種類を増やそうとしたと言えそうなラスト作は、統一感はあまりないかもしれませんが、歌の味わい深さを何よりも感じ取れます

 ちなみにジョン・ガルシアが自身で選ぶ【Kyuss ベストソング TOP10】によると#2「One Inch Man」が1位に選ばれています。

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