2008/06/05 Om 「Japan TOUR 2008」@ 名古屋今池HUCK FINN

 伝説のドゥーム・ストーナーバンドSLEEPを解散した後の2004年に、ベーシストのアル・シスネロスとドラマーのクリス・ハキアスがスタートさせた暗黒のドゥーム・バンドOmがついに来日。クリスは脱退し、現在はGrailsのエミル・アイモスが後任を務めます。

 これは見に行くしかないと思い足を運ぶ。今回の来日公演は各地で共演者が違って、本日の名古屋公演共演は地元の名古屋を中心に活躍するETERNAL ELYSIUMとBLACK GANIONの2バンドが努める。会場もドゥームに相応しいアングラな雰囲気がばっちし決まってるHUCK FINN。この会場は本当にそんな雰囲気が充満している。それにしても、今日ここにいた半分以上の人間をこの前のDOOM AGE FESTIVALで見たような記憶があるのは気のせいでしょうか(笑)。名古屋でもそういう人間は少ないんだなとライブ前に実感。

 名古屋のドゥーム・バンドのETERNAL ELYSIUMが1番手。見るのは3月のDOOM AGE FESTIVAL VOL.4以来2度目。そのライブで感じた酩酊感は今回も健在で、サイケデリックなムードが漂う倦怠なリフに自然とこちらも溶け込んでいく。気づいたら音に溺れてライヴは終わっていた。

 2週間ほど前に行われたenvyとのライブで見たばっかりのBLACK GANIONが2番手。基本的なライブの構成は2週前に見たときとそれほど変わりは無かったと思いますが、ステージが近い分、音がよりダイレクトに伝わり、生々しい殺気を肌で感じられました。荒々しさが前回よりも押し出ていて、グラインド・コアっぽい迫力あるサウンドがより一層際立っていた。

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Om

 20分のセットチェンジを挟み21時20分、いよいよOmの出番。新作『Pilgrimage』しか聴いてないところが不安でしたが、ライブではそこまで気にすることもなし。”ベースとドラムによる密葬”と錯覚するスピリチュアルなサウンド。それがOmの肝だと思いますが、ライブで聴くと意外なことにロックの熱や衝動というものを感じられました。

 CDを聴く限りだと本当に仄暗い感じ。ここまでロックを感じさせてくれたのは意外でした。アルのベースは重低音を操って地を這いずり回り、ドラムはパワフルで手数も多く、しっかりと舵取りをする。後半になると礼拝堂で行われている儀式のような不気味サウンドがこちらの感覚を奪い、意識を暗黒の歪に沈める。

 1曲はどれも15分くらい演奏していたと思いますが、いつまでもこの音楽に酔いしれていたいという欲求が止まらなくなる不思議。人の精神を侵食していく凄さがOmのライブにはありました。

 東京ではアンコールがあったみたいですが、名古屋では残念ながら無し。一説によるとドラムの人が怪我しているとか聞いたけどその影響でしょうか。東京のアンコールでは真っ暗な中、演奏されたそうなのでその不気味な体験をできなかったのが残念。でも1時間強、十分すぎるぐらいOmを堪能することができたライブだったので良しとします。

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