【アルバム紹介】fresh!『What Are You Doing In This Confusion』

 downyのリズム隊であるドラマー・秋山タカヒコ氏、ベース・仲俣和宏氏を中心に結成。伊東真一氏(HINTO、元スパルタローカルズ)、藤井友信氏(MUSIC FROM THE MARS)、中村浩氏(中村浩 Quartet)が参加。結成は2004年。

 本記事は唯一のフルアルバム『What Are You Doing In This Confusion』について書いています。

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アルバム紹介

What Are You Doing In This Confusion(2012)

   1stアルバム。延々と続くビッグバン。話題になってるからチェックしてみたけど、とんでもない狂騒に巻き込まれてしまいました。

 ロック~ジャズ~フュージョン~ファンクをぶったぎり、スリリングかつ鮮やかに空間を裂く。曲名にもあるからあえて関西弁でつっこめば、”どんだけ詰め込んでんねん”っていうぐらいに情報量と熱量が詰まっています。

 初っ端の#1「やさしさサヨナラ」から熱く烈しいサウンドが縦横無尽に暴れまわり、#2「どさくさに紛れて何すんねん」でさらに加速。鋭いギター、情熱的なサックス、怒涛のリズムが衝撃的な瞬間を生み出し続け、まるで息つく暇もない。

 妖しげなベースラインを軸に音を加算し、磁場の拡大を図っていく#3「YAO OH YAO」も強烈。崩しては建て直し、また崩しては建て直し、その世界は濃さと深みを増していく。downyとはまた違った感触があります。

 SajjanuやLAGITAGIDAばりの攻撃的なインストゥルメンタルをフリージャズ~ファンク風で包括したともいえそうですが、これほどまでに力と熱が迸る演奏には圧倒される他ありません。予想以上にフリージャズ風味ではありましたが。

 downyの青木ロビン氏がゲスト参加した#5「ナンジャの空」では無国籍な序盤からジャズ~プログレの深淵を覗き、クライマックスで時空を超える。

 全6曲で約55分、一聴したときのインパクトは筆舌し難いほどに凄いものがあった。”超絶技巧”という言葉は、まさにこのような作品にふさわしい。

メインアーティスト:fresh!
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