Funeral Diner、暗闇の下でせり出す激情

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The Underdark(2005)

 Nexus Six、Portraits of Pastなどのメンバーで結成されたUSポストハードコア4人組の2ndアルバム。全8曲約44分収録。絶妙な美しさを伴ったコントラストを軸に生々しい感情の迸りを叩きつけたり、突発的なフックを盛り込んだり、ポストロック的なアンサンブルを重ねたりしながらドラマティックな曲調を実現。初期envyを思わせる静と動が交錯するスタイルです。

 タイトルの”Underdark”に倣って、深い闇に覆われているような雰囲気をしっかりと醸し出しているのも特徴といえる。特に本作は#3「We Become Buried」が白眉。緊張感あるマーチング・ドラムが先導から穏やかなメロディとアグレッシヴなハードコアが手を取り合い、大きな渦となって呑みこんでいく。タメにタメたクライマックスにおけるエモーティヴな絶叫と轟音には激しく胸を焦がされる事が必至。

 変則的な展開の連続にスケールの巨大さを知らしめる#8による締めくくりもまた凄い。感情をぶつけること。それが強烈な弾丸となることを本作は教えてくれる。

 3度の日本ツアーを行うなどして極東の島国にも痕跡を残してきたFuneral DInerは2007年に解散。しかしながら、刹那に込められた想いが連なり、大河となって襲いかかる本作は紛れもない名盤のひとつです。

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