【アルバム紹介】Split Cranium『Split Cranium』

ISIS(the Band)のヨーロッパ・ツアー時に意気投合したことで結成するに至ったという、アーロン・ターナーとJussi Lehtisaloを中心にしたハードコア・バンド。

本記事は1stアルバム『Split Cranium』について書いています。

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アルバム紹介

Split Cranium(2012)

   1stアルバム。まず何にビックリしたかといえば、ここまでストレートなハードコアであること。

 Old Man Gloomではこういった面を見られたし、Twilightではブラックメタルにも接近。ですが、アーロン先生がここにきて真っ当なハードコアに回帰するという事は、想像がつきませんでした。

 House Of Low CultureとかMamiffer等では深遠な音響を聴かせていましたしね。そこから回りに回って戻ってきたという感覚なんでしょうか。

 とにもかくにも本作は、荒々しいリフとツービートで大木を次々と薙ぎ倒し、怒号を撒き散らすかのように吠え続けます。殺傷力と興奮を携えた激音の放出。1~2分台のショート・チューンを基軸にして8曲25分を駆け抜けていく。

 #4のように変化球を混ぜたりもしているが、全体としては自慢のストレートで剛直に抑えにかかる。でも25分では計算合わなくないかと思った方は正解。ラストだけ8分超のロングランで、ハードコアで突っ走る中でノイズの濁流が終盤にかけて襲いかかる。

 この辺りはやっぱり一筋縄ではいかないということでしょう。アーロン先生の課外活動(とはもう言わないけど)は、本当にどこまでいくんだろう。興味は尽きない。

お読みいただきありがとうございました!
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