Beware of Safety –Review–

アメリカ・ロサンゼルスの轟音ポストロック4人組。静と動の王道パターンを用いて、物語性の高い楽曲を汲み上げる。現在までに1枚のEPと2枚のアルバムをリリース。


Leaves/Scars

Leaves/Scars(2011)

   前作に引き続いてMylene Sheathからリリースされた2年半ぶりとなる2ndアルバム。本作で初めて聴くけれども、CaspianやGifts From Enolaなど良質な轟音ポストロック・バンドを多数輩出している、Mylene Sheathらしい感じのバンドでございます。

 穏やかで優しい静、激しく体を揺さぶる動、このふたつの組み合わせによって美とダイナミズムを極めんとする王道パターンで劇的な楽曲を汲み上げている。ナイーブなアルペジオを重ねながら、大地のように悠然としたリズムがうねり、徐々に盛り上がりを見せて轟音バースト。前述したレーベルの先輩格であるCaspianやGifts From Enolaを髣髴とさせ、さらにその切れ味やタイトさからはRussian Circles辺りの強靭さも備わっている。どこか陰りを帯びた哀愁漂うフレーズの連なりからラウドにうねり叩きつける轟音が勇ましい#3、美しいメロディを下地にロマンティックに昇華されていくEITSばりの#5などはバンドの特性を大いに物語っているといえるだろう。この手のバンド好きにはジャストな内容。一段と感情的で激しく炸裂する11分超のラストトラック#7には驚かされるし。しかしながら基本的にはインスト・ポストロックだが、#1における激情型の咆哮や#6みたいに柔らかなブレイクビートを絡ませたりして、ちょっとした色味も加えている。もう少しメロディで引き込んで行けるとなお良かったが、この猛々しいダイナミズムはなかなか。轟音という単語に反応する人にはオススメできる作品だと思う。

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