Compound Red ‐‐Review‐‐

90年代後半に活躍したミルウォーキーのエモーショナル・ロックバンド。アルペジオからディストーションまで巧みに振り分け、エモーショナルな叫びと丁寧に歌い上げるなどエモの醍醐味が詰まっている。


Always a Pleasure

Always A Pleasure(1998)

 90年代後半に活躍したミルウォーキーのエモ・バンドのおそらく唯一のフルアルバム。こちらもあのJ.Robbinsがプロデュースしている模様。ググってもなかなか情報が出てこないバンドなんだけども、当時のエモの空気感を上手く表現している優れたバンドのひとつといえる。初期のPromise Ringほどは疾走してないにしても、結構似たような印象がある。アルペジオからディストーションまで巧みに振り分け、エモーショナルな叫びと丁寧に歌い上げる切り替えの絶妙さ。また、基本的にはミッドテンポの中で、ポジティヴで晴れやかなサウンドが楽曲を彩る曲が多い。それでも歪んだギターが随所に炸裂する攻撃的な#2「Return」や本作の中では一番勢いのある#8「Sky」といったポスト・ハードコアからの影響をあらわにした曲もあり、アルバム通してのバランスは練られている。なかでも繊細に研ぎ澄まされた美しいメロディ・ラインが冒頭から心を鷲掴みにする#1「Versus The Ocean」、甘酸っぱい青春の1ページが蘇る様な#3「Goodbye To Paris」の2曲が本作では際立っていると個人的には思う。それに夕暮れを眺める様な哀愁に満ちた#10「The Lurning Curve」も泣ける。知名度は低いかもしれないが、美しいエモが詰め込まれた彼等が残した唯一の名作である。

 * Bandcampにて彼等の残したほぼ全曲がチェックできます。

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