damascus ‐‐Review‐‐

アメリカ・ニュージャージー州のインスト・カルテット。現代ポストロックシーンに殴り込みをかける、轟音叙情のインストを鳴らし、これまでに3枚のフルアルバムをリリース。


 

damascus2014

When Last We Met(2014)

 アメリカ・ニュージャージー州のインスト・カルテットのおそらく3枚目となるフルアルバム。FBの影響を受けたものコーナーにてRussian Circles, Mastodon, Explosions in the Sky, Refusedなどが並んでいることからも伺えるように(最後の名前にビビるけど)、複雑な楽曲構築と激美の起伏豊かな作品に仕上がっている。それこそ全てが燃えていたと題された#1「Everything Was Burning」はDjent~ポストロックの脈を繋ぎ合わせ、テクニカルなギターを中心にプログレッシヴな構成で緩急に富む#2「Breathless」と序盤は攻撃に重点を置いている。聴いてて、思わずRussian CirclesやMastodonといった文脈にこのバンドがあることを印象づけられるはず。決してポストロックの範疇から逸脱しているものではないにせよ、冬の冷たい空気すら吹き飛ばす轟音バーストぶりを要所で聴かせてくれる辺り心憎い。

 しかし、澄んだ美しいギターと閑雅なストリングスの響きで幽玄な雰囲気を醸し出す#3「Ever Since」からは、ちゃんと叙情性にフォーカスを当てていき、作品を聴き進めるごとにその感覚はより強くなっていく。流麗な鍵盤の音色を添えてさらにドラマティックに展開する#4「When Last We Met」では、終盤にてEITSばりの轟音がカタルシスを誘う。ポストロックのツボもきっちりと整理し、導入。また、アンビエント寄りの透明感とエレガンスな響きに引き寄せられる#5「Morning Star」、牧歌的なアコギから壮大な発展をみせる#6「Wake」という最後の流れも良い。全6曲いずれの曲も鮮やかな色彩感とインパクトを誇り、インスト好きに刺さる刺激的なものが揃う。決してアンパンマンの顔のように取っ替え引っ替えできるインスト・ポストロックではないと証明する一枚だろう。

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