D.A.N. ‐‐Review‐‐

“いつの時代でも聴ける、ジャパニーズ・ミニマル・メロウを追求すること”をバンドのテーマに掲げる東京出身の3人組。2015年のフジロックのルーキーステージに出演。2016年4月に1stアルバムをリリース。


D.A.N.

D.A.N.(2016)

 2014年8月から活動中の3人組の1stアルバム。冷めざめとしてミニマル、でもメロウさがいつもお隣にあります。柔らかく音像に溶けていくファルセット、軽やかなギター、ゆるいテンポの中をしっかりと導くリズム。それらを阿吽の呼吸でくっつけるD.A.N作法で不思議な心地良さを味あわせてくれます。

 ゆったりと音像に染みこむアンビエント、サイケ、チルウェイヴ、歌謡性。信条のミニマリズムはクールで抑制が効いているとはいえ、日本詞による歌を通して物語が浮かんでくるし、ゲストの小林うてなさんによるスティール・パンがトロピカルな感覚をプラス。聴いていてThe XXやOGRE YOU ASSHOLE等が引き合いに出されるのは納得で、2ndアルバムの頃のFoalsっぽいところもあるかな。消化の良さやリラクゼーション効果の高さは感じるところですし、懐かしさを覚えるメロウな歌もの#5「Time Machine」は若手らしからぬ味わい。

 静謐の価値とインテリジェンスを感じるミニマルな#3「Native Dancer」、深海に沈んでいくかのような前半からダンス・ミュージックの側面を強めていく#4「Dive」、チル歌謡ポップの魔法をかける#8「POOL」と楽曲は粒ぞろいです。軽やかな聴き心地からふわりと持ち上げられ、全身に広がる陶酔。実に見事な1stアルバムだと思います。長澤まさみさんもイチオシなので、カラダにピース!な音であることは間違いありません

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