ENDON ‐‐Review‐‐

2007年に結成された東京のエクストリーム・ノイズ・バンド5人組。極限まで研ぎ澄まされたノイズ爆撃に定評があり、国内外からの関心が高い。2014年9月に1stアルバム『MAMA』をリリースした。


Mama [Analog]

MAMA(2014)

 東京のエクストリーム・ノイズ・バンドの1stフルアルバム。プロデューサーにAtsuo氏(Boris)、エンジニアに中村宗一郎氏を起用し、さらにリリースはDaymare Recordingsからと盤石のサポートを得ている。以前にNadja初来日公演の時にENDONのライヴを1度だけ見ているが、ヴォーカルの人が絶対に友達になりたくない強面で狂気に満ちた叫びを続け、最前の人のビールを勝手に奪って飲み、客席にファイナルアタックするという危ないこと満載であった。

 ようやくの発売となる待望のこの1stアルバムにしても混沌を極めるものといえるだろう。もともとノイズ・バンドとして定評のある存在であったが、四方八方に不定形な轟音を撒き散らす様は痛快痛快。「これアカンヤツや」という言葉がどこからか聞こえてくるほどに、ノイズで色んな風穴を開けている。やはり絶対に街で遭遇したくないヴォーカルが奇人変人の叫びを続け、ギターは極端に歪んだ爆音を響かせ、ドカドカとファストに叩きまくるドラムはブラストを加えながらさらなるカオスを生む。隙間なく埋め尽くすノイズはひたすら暴力的で、#2「Parricide Agent Service」を聴くと戦慄すら覚える。さらに彼等の場合は実験的なノイズ・ミュージックと言う形だけでなく、ハードコアやグラインドコア、ブラックメタルといった要素も付け足されている。また、バンド色が強いのも特徴といえるだろう。

 他の楽曲にしても15分を超える#3「Acme Apathy Amok」で三途の川へとダイヴの刑に処し、密教めいた序盤から阿鼻叫喚という他ない地獄に取り込まれる#4「Pray For Me」が暗躍。なぜか美しい一面もみせる極端な振れ幅を持った#6「Just Like Everybody」で締めと抜かりはない。防波堤でも防ぎようのない音の氾濫。逃げ場など無いと突きつけているかのような本作は、Justin.k.Broadrickなどからも称賛されている。

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