Greymachine ‐‐Review‐‐

現在はJesuを中心に活動しているジャスティン、アイシスのフロントマンであり、ハイドラヘッドの総帥であるアーロン・ターナーがタッグを組んだ噂のスペシャルユニット。


Disconnected

Disconnected(2009)

   初めて聴いた時は、頭がイカれちまうかと思った・・・。グレイマシーンの1stアルバムは神経をすり切り、脳内をキツイ残響で痛ぶり、世界を終末感が漂う灰色へと変える、そんなとんでもない作品だ。本業であるISISやJesuでみせる叙情的なメロディの供給と甘美な響きは一切無い。殺傷性のあるギターノイズを凶器にし、ベキンベキンに歪んだベースと下っ腹に響くドラム(ジャスティンが一部で叩いているとか)の重量感あるビートに支えられて、ひどく殺伐としたノイズ地獄が生み出されている。そこにはまた、打ち込みによる特殊な効果音(微妙な振動音やサイレンのような音)や生々しい絶叫と奇声が痛々しさをプラスし、一部ではあえて音割れを引き起こしたりもしている。それほどまでに怨念まみれのノイズの洪水が耳元から体全体に波及していく。本当にゴッドフレッシュを凌ぐほどの、ひたすら過激な内容である。強靭な音符のひとつとってみても狂気が乗り移っていて、あまりにも非情だ。ミドルテンポでじわじわと痛めつけられ、追い詰められる。しかもそれが余りにも機械的すぎて、作品全体からは全くといっていいほど人間の温もりらしきものを感じさせない。精神的に参ってしまうのも無理は無く、個人的にはKTLを聴いたときに感じた戦慄が体中に走った。まさに凶暴なノイズによる鈍色の地獄絵図。この作品はあまりにも混沌が凝縮している。

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