Helen Money ‐‐Review‐‐

Arriving Angels

Arriving Angels(2013)

 チェロを操り暗黒を紡ぐ、女性現代音楽家Alison Chesleyによるプロジェクト(50歳を超えてます)。リリースは驚くことにProfound Loreからで、NEUROSISのドラマーJason Roederが一部でゲスト参加して、ミックスはアルビニ先生が担当している。しかし、聴いていると背筋がゾッとしてしまう。厳かで静を基調とした音楽ではあるんだけど、奈落の底をみるようなこの恐怖感・・・。主軸になるAlisonが奏でるチェロに様々な加工が成され、深い悲しみと暗さを持つ音響空間を創造している。再生した瞬間から空気が変わる#1「Rift」に始まって、終曲の#8「Runout」に至るまで、ストイックなまでの緊張感に貫かれていて、近年のEarthがチェロ主導の音楽になればこういった形になるのかもという印象かな。また、かなり尖っていて硬質な響きの音が多いのは、アルビニ先生マジックというところか。Jason Roederのタイトなドラムとのスリリングなセッション等、聴き所が多い。ミニマル~現代音楽と形容されるタイプの音楽にせよ、ひとつの確固たる世界がここにはあると思う。

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