Jungbluth ‐‐Review‐‐

ex.Alpinistのメンバーひとりを中心に結成された激情系ハードコア・バンド。前バンドとひけをとらない苛烈なサウンドとシリアスなメッセージを放ち、徐々にその勢力を拡大中。


partachePart Ache(2013)

 ex.Alpinistのメンバーひとりを中心に結成された激情系ハードコア・バンドの1stアルバム。Alpinistにしても思想的な面が強いバンドだったと思うが、この新バンドでは第二次世界大戦中に活動していたドイツの共産主義者である”Karl Jungbluth”から名前を拝借しているようだ。

 音楽的にもAlpinistとは当然ながら付かず離れずの関係にあり、小さな潮流であったが、ネオクラストとして世界に波及したあの激音をぶっ放している。ほぼ2分~3分台の曲を連発して畳みかける様に作品を進めていくのもそのままだが、速度からはかなり自由になっており、大きな起伏をもって聴き手を制圧しに来ているように思う。アクセル全開で蹴散らしていく前半から、ミッドテンポでゴリゴリの重音を叩きつける後半という劇的な展開を持つ#2「Wakefield」がその中でも特に印象的な曲である。カオティックな絶叫、威圧的なリフを振り回してる裏側で、哀愁を絶妙に塗しながらエモーショナルさを高めていく辺り、らしい美意識が働いているように思う。また、中盤の#4~#6では驚くほどグルーヴ重視に攻め続けていてスラッジ方面への傾倒が見受けられるし、グロッケンを用いたシネマティックなインスト#9「Crevasse II」で締めくくる辺りも憎い演出となっている。以前のバンドでは無かった音楽要素を収集することで、また新しい場所を目指していることが伺えるが、彼等が放つ強烈なメッセージ性を持つ音楽はやはりかっこいいもの。全9曲通してex-Alpinistの看板を背負っているだけある好作品に仕上がっており、引き続き追っていかねばという強い気持ちに駆られる人は多いはず。

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