SCREW ‐‐Review‐‐

ヴィジュアル系ヘヴィロックを鳴らす、5人組ロックバンド。2012年にメジャー・デビューを果たし、翌年にメジャー1stアルバム『SCREW』を発表した。

レビュー作品

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PSYCHO MONSTERS

PSYCHO MONSTERS(2014)

 iPhone6を世界最速で割ったとされているベーシストが所属するヴィジュアル系ラウドロック・バンドの約1年ぶりとなるメジャー2ndフルアルバム。前作でも重心の低いラウドロックを轟かせていたけど、ピコリーモ要素を味方につけるなどして、わかりやすい快楽性を得ることとなった。一段と引き締まったサウンドは瞬発力と攻撃性を高め、メロディアス性も丁寧にブレンド。#3「SPIRAL OF MISTRUST」はまさにそれらしい仕上がりだ。疾走ラウド・チューン#4「BURST FROM」では、ジャジーなパートを入れる突飛な事をしているし、#7「オブセッション」では和情緒溢れたSEも導入。もろにマンソンな#8「evil passions」なんて曲もあるけど、土台をちゃんとした上で曲調の広がりを見せている。ガゼット系列のチャラさや匂いは抜けないが、彼らなりの進化を遂げたといえるだろう。


SCREW

SCREW(2013)

 結成7年目にしてのメジャー1stアルバム(過去作は未聴です)。重厚なサウンドを前面に押し出しつつ、V系らしいナルシスティックな歌唱が乗る#1「微笑みを亡くした愛と自由」から耽美な世界観が表出する。これまた、わかりやすいなあ。DIR EN GREYやガゼット等の影響を感じる、昨今のヴィジュアル系ヘヴィロックに連なるバンドであると思う。続く#2「Red Thread」でもアグレッシヴな勢いを加速させ、後半の楽曲でもV系ラウド/ヘヴィロックを凝縮。HR/HMよりの素養を見せるテクニカルなツイン・ギター、スラップ等を交えたベースがバンドの基盤を支えているのだが、メロディや歌メロに相当に気を遣いながら組み立てられている楽曲は多く、予想以上にキャッチーという印象が強いのはその影響だろう。メジャー・デビューを飾った#4「XANADU」はその最たるもので、正統派ヴィジュアル系の旨味がある。また、美しいミドルバラード#11「Teardrop」で締めくくるベタさもあり、90年代っぽい雰囲気も個人的には感じるかな。バンドの個性としては今一歩という印象も否めないが、この明確なわかりやすさは良い。表現の幅が広がると化けそうな感じがする。

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