SuG ‐‐Review‐‐

2006年に結成されたミクスチャー系ロック・バンド。結成当初より「HEAVY POSITIVE ROCK」というコンセプトを掲げたミクスチャー・ロックで人気を獲得。現在までに4枚のフルアルバムをリリースしている。また、Vo.武瑠がソロ・プロジェクトの浮気者やデザイナーとしても活躍。


BLACK<STANDARD EDITION>

BLACK(2015)

 活動休止期間を経て、3年ぶりとなる4作目。見た目はチャラ・ヴィジュ系ではあるけれど、自身の主催フェスなどを通じてBABYMETALBiS、ベイビーレイズ、東京女子流、稲川淳二との共演を果たしている。シーンの枠外への欲求が強いと言いますか。本作でもその想いが強く表れております。

 SuGってるかーい?と問いかけてくる、近年のムックよりも広域なミクスチャー・ロックで魅了する本作。全17曲とボリューム満点の今回の作品について、Vo.武瑠はインタビューで「一番カラフルな色が黒(いろんな色を塗り重ねていくと、最終的に黒になると思うという意)」と語っているが、確かに様々なジャンルが飛び交う。ポップス、ヘヴィロック、パンクにエレクトロ、ヒップホップにダブステップ等も取り入れてかなりのスクランブル交差点ぶり。ヘヴィなリフで振る舞いつつ真っ直ぐなメッセージが込められた#2「MISSING」、トロピカルな昂揚感に包まれる超ポップ#6「B.A.B.Y」など要所に配置されたシングル曲を中心に、バラエティ豊かな楽曲が揃っている。前作の『Lollipop Kingdom』以上に混沌としているが、ちゃんと区画整理されたアレンジで3~4分台にコンパクトだけど味のある仕上がり。

 EDM+ヘヴィロックな#4「overflow」やマリリン・マンソン臭い#7「DEAD or DEAD」など攻めるとこは攻めてるが、メジャー仕様のポップ感も蔓延。#11「神様の悪戯」~#12「Time after time」のゆるやかな流れに引き寄せられ、ラストはシンフォニック系ゴシック・メタル感のある壮大な#17「BLACK」で、有無を言わさぬ締めくくり。特定層を狙ったものではないし、ファミレスばりのメニュー雑多ぶりで寄せ集め感はあるにせよ、充実感はしっかり伝わってくる。17曲を通した作品として流れも良いしね。活動休止を含めた足掛け3年の成果がしっかりと表れていて、たくさんの色が衝突して生まれていく黒だけどもカラフルな世界は、おもしろい。

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