Souvenir’s Young America ‐‐Review‐‐

Init Recordsからリリースしているヴァージニア州の5人組。Grailsにも迫る深遠なる音響世界が魅力的。


The Name of the Snake

The Name Of The Snake(2010)

    あのInitからリリースされているヴァージニアの5人組の3rdフルアルバム。まさにレーベルを表す暗く陰鬱な音色に、Grailsのようなドラマティックさが貫かれ、果てはサイケ/ドローン/アメリカーナといった要素もブレンドされたインストゥルメンタル。力強いリズムがゆっくりと旋回し、物悲しげなアルペジオが添えられてはヘヴィなギターが黒くうねり上げる。さらにアコギやオルガンが古色然とした色彩と淡い詩情を加えつつ、要所ではハーモニカが高らかに鳴り響く。それらが明確な流れを持って組み立てられていて、ゆるく拡がっていくサイケ毒素とじんわりと響くセンチメンタリズムに惹かれる。やっぱり前述したように音楽的にGrailsを想起させるもので、ダークな質感と憂いを伴ったサウンドトラックは気づけば大きな渦の中に巻き込まれているような感触もあり、アメリカーナ的な郷愁やピンクフロイドのようなプログレッシヴな性質まで備えていて、懐は深い。まさに異界へと誘う音色が重く悲しく反復する#1に始まり、エクスペリメンタル&民族音楽に踏み込みながらドラマティックなインストを奏で続ける#2という佳曲を挟み、ラストの#5~#7「Untitled」で深い瞑想へ。渋くビターな味わいのある良作。

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