The Telescopes ‐‐Review‐‐

1980年代後半から活躍するUKのサイケ・シューゲイザー・バンド。ジザメリ~スペースメン3直系のノイジーなサウンドから静謐でメランコリックな音までを操りながらアンダーグラウンドな人気を誇った。一時期は活動を休止したものの、02年に再結成を果たして今も現役でいる。


Taste + the Perfect Needle Ep

Taste + The Perfect Needle Ep(1989)

   UKのサイケ/シューゲイザー系ロック・バンド、Telescopesの1989年に発表したデビュー作。2011年下半期に入ってこのデビュー作『Taste』とEP『Perfect Needle』をカップリングして再発されたのを機に初めて聴いてみた。

 しかし、驚いたな。雷鳴のようなサイケでハードなサウンドに感電してしまった。実を言うと恍惚とする様なマイブラ系のシューゲイザーを聴く前にはイメージしていたんだけど、これがまた全然違って荒々しくノイジーな作品。思いっきりジザメリ~スペースメン3タイプの荒れ狂うサイケ~フィードバック・ノイズの嵐でございました。牧歌的な#1から180度ひっくり返る#2「I Fall, She Screams」の歪み全開の激しいギターは鼓膜をひたすら蹂躙する。気だるげな歌と暴走気味の絶叫を駆使し、パンクにも似た性急さを伴ってノイジーに展開。途中でテンポを落としたミドルナンバーも挟まれるが、扇情性は全く薄れずにサイケ度を増す。ストリングスを交えながら展開する#6「Perfect Needle」にしても妖しいギターのうねりが威力十分だし、ラストの8分近い#12「Suiciode」は本当に狂った轟音ノイズロック・チューンで脳内が掻き乱される。バンドはこの作品の後にCreationに移籍してシューゲイザーに沿っていく事になるみたいだけど、本作におけるぶっとんだ衝撃力は並大抵のバンドではつくれないと思う。狂ったように荒々しく攻撃的、そして騒々しい彼等の衝撃が封じ込められた1作だ。

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