Temples ‐‐Review‐‐

ノエル・ギャラガー、ジョニー・マーなどの大御所が賛辞を送るUKミッドランズ出身の4人組サイケデリック・ロックバンド。1stアルバム『Sun Structures』が世界的にヒットし、ここ日本でも来日公演が完売、フジロックへの出演など人気が高まっている。


Sun Structures

Sun Structures(2014)

 UKミッドランズ出身の4人組の1stアルバム。MuseやFranz Ferdinand等を手がけるクラウディウス・ミッテンドーファーがミックスを担当している。クラウトロック以外は、昔のロックやサイケって自分はあまり聴かないんだけど、このバンドがそういった60年代後半~70年代のいにしえのロックへチャレンジしていることは明白だろう。UKの伝統を重んじる。その一方でもちろん自分たちらしさも突き詰められているように思う。

 本作は秀逸な#1「Shlter Song」から聞き手の興味を惹くもので、甘やかなサイケデリアで包みこみ、丹念にメロディを添えていく。#2「Sun Structures」以降も古めかしい題材を料理しながら、モダンなサイケデリック・ロックを鳴らしている。ビンテージなギターの音色、ハーモニーを重視したヴォーカルはソフトな聴き心地であるし、玄人節が効いている割には今時のバンドらしいモダンさと華もあるように思う。アコースティック・ギターをフィーチャしたり、サイケデリックな色彩で染め上あげる点も滋味深いもの。陽性でカラフルな感覚を備えていることは#4「Keep In The Dark」や#5「Mesmerise」等で伺えるし、メロトロンっぽい音色を用いながら憂愁が漂うサイケロックに仕上げた#11「Sand Dance」なども印象的な楽曲だろう。ByrdsやPink Floydといったバンドが引き合いに出されることが多いようだが、古のロックへの憧憬を見事にパッケージした本作が世界的に評価されているのも頷ける。

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