Texas Is The Reason ‐‐Review‐‐

 元Shelter、108のメンバーを中心に結成された90’sエモ/ポスト・ハードコアバンド。1996年に発表した1stアルバムにしてラストアルバム『Do You Know Who You Are?』は、今でも後世に語り継がれる名盤として君臨。短い期間ながらその功績は大きい。しかし驚くことに2012年に再結成。引き続き2013年にも数本のライヴを予定している。


Do You Know Who You Are? Complete Collection

Do You Know Who You Are?(1996)

 1996年に発表した1stアルバムにしてラストアルバム。プロデュースは、この界隈ではお馴染みのJ.Robbins先生(ex-Jawbox)でございます。

 前身ではハードコアをやっていたそうだが、その影響下にある引き締まったグルーヴ、ラウドなギター・リフが飛び交う中で、清涼感すら感じる美メロと歌が胸を強く強く締め付ける。まさにこれぞ”emo”といわんばかりの作品だ。それこそパンク/ハードコアのいい意味での荒々しさやソリッドなリフを持ち、その上で力強くエモーショナルな歌声が魂を吹き込むのだが、洗練された叙情性が引き立っている。軽快にドライヴする昂揚感溢れるパートから、ミドルテンポで繊細に聴かせる場面まで抜かりがない。激と美が見事に共立している。

 あまりにも美しいインスト・ナンバー#6「Do You Know Who You Are?」からの重厚&メランコリックなサウンドで畳み掛ける#7「Back And To The Left」は涙腺が緩む名曲。冒頭の繊細なアルペジオを始めとしてよりメロディを強化した#8「The Day’s Refrain」もまた素晴らしく、ラスト・トラック#9の秀逸なクライマックスもとても印象的。ハードコアを経由したからこそ、このような美しさやメロディを獲得できたのかもしれない。全9曲約36分、心の内側を揺さぶってやまない音色が詰まっている。その後のポストハードコア~エモの流れを作ったとまで言われる歴史的名作。唯一のフルアルバムである本作を残し、翌年に解散の道を辿った。

 なお、2013年2月中旬に未発表2曲を含む7曲が追加された全16曲入りで再発されます。これを機にぜひ聴いてみて欲しいものです。

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