2012/11/06/ DEAFHEAVEN @ 名古屋CLUB UP SET

 2日間に渡っておしゃれタウン代官山を揺らした”leave them all behind 2012″。大盛況・大成功に終わったこの美重轟音フェスティバルですが、ありがたいことに出演バンドの単独公演も関東・関西中心に組まれています。その中で唯一の名古屋開催が今回のDeafheavenのライヴ。

 近年、旋風を巻き起こすポスト・ブラックメタルの要素から、Deathwishが送り出すことからもわかるように激情ハードコア~カオティックの要素を折り重ねたモダンな作風で支持を得る彼ら。唯一の名古屋場所を組んでくれた勇気にまず感謝を示したいです。だって、数々の猛者たちが名古屋の奇跡の客入りで撃沈する姿をわたしは何度となく目撃しているわけですから。アップセットでかつて行われたアメリカのハードコア・バンドのTorcheの来日公演は、20人ぐらいしかいなかったし・・・。

 さて、20時前にふらっと会場に到着。1バンド目は当然間に合っていません。会場に入るととすぐに2番手のAmber Vialが激重のサウンドが鼓膜を襲って・・・ってそれよりも客が全然いないことのほうがインパクトがでかい。耳よりも目が全てを訴えかけます。だって15人ぐらいしかいません。最前には誰も人がいないというかなり悲惨な光景が広がっており、ライヴを一番近くで見てたのが、フラット前にきてしまっただろうDeafheavenの後ろ髪を伸ばしているギタリストという状況(笑)。

  心配された客入りも徐々に増えて20人を超えたぐらいにはなったでしょうか(関係者除く)。21時20分からお待ちかねのDeafheavenが登場。メンバーには、 スクリーモをやってそうな風貌から地味で超真面目そうな人まで揃っていたけど、特にVo.Georgeは背がとても高く、黒シャツとほっそーいパンツでまとめていてかっこいい。ちなみにWhirrでも活躍するギタリストのNick Bassettは、今回は来日していない。

 さて、ライヴの方はというと昨年にDeathwishからリリースされ、世界中から評価された『Roads To Judah』の冒頭を飾る「Violet」からスタート。ツインギターの美しい旋律に誘われて心地よく耳を傾けていると、キターって感じで鼓膜に刺さるような絶叫とブラスト・ビートが炸裂。神秘性をもまとうトレモロと激しくドラマティックな展開の連続に、気持ちが昂揚した。

 そして、Vo.George のセクシーさを売りにしているのだろうか?と疑いたくなる変な動きも注目の的。自分に酔っちゃってる感ありだが、最前の柵に足を掛けて何度も叫び続ける姿はかなり印象的でした。

 続いては、これまたアルバムの曲順通りに「Language Games」を演奏。扇情的なサウンドが怒涛のように押し寄せる序盤から胸熱だが、クリーン・ギターを中心としたパートがしっかりと存在感を出してくる辺り心憎い。激情的なクライマックスには個人的にかなりグッときました。

 そして、「Unrequited」でドラマ性とスケールをさらに広げ、今月発売予定の Bosse-de-Nageとのスプリットに収録されているMogwaiのカバー「Cody」で締め。メランコリックな響きを重視した作風から一転、加速度を上げるブラスト・ビートを取り入れたエモーショナルなラストが歓喜と熱気で会場を包みました。

 まばらな拍手のためか、客が少なすぎたためか、予定通りだったかもしれませんが、アンコールは無し。Deafheavenの出番前に流れていたOld Man Gloom『NO』が再び流れ出したのでした。っていうかセットリストは代官山と全く一緒。でも、個人的には代官山ではかなり遠い位置で見ていたので、彼等の表情や動き(特にVoですが)を間近に見れて満足しています。こんな近くで彼等をみれることはないだろうなあと思います。

–setlist–
1.Violet 2.Language Games 3.Unrequited 4.Cody(Mogwai Cover)

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