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 LUNA SEAの25周年記念の最後を締めくくるに相応しい史上最狂のフェスティバル、LUNATIC FESTが初開催。第1弾アーティスト発表から世間を騒がせ続け、最終発表でX JAPANやBUCK-TICKの参加が明らかとなり、涙で明日が見えなくなった人が多いかもしれません。

 そして、オープニングアクトには誰もが度肝を抜かれたLUNACY(LUNA SEAのインディーズ時代の表記)の両日参加。全て国内アーティストのみであるが(MASSIVE Vo.19には外人を呼びたかったという記述もある)、若手、中堅、ベテランと時代を超えて信じられないラインナップが揃いました。

 この奇跡狂乱のフェスを是非とも体験したく、ルナフェスへと向かいました。ちなみに自分は見たいのが初日に固まっていた点が大きく、初日のみの参戦。SUGIZO先生曰く、初日はExtacy Summitのオマージュとのこと。2日目も当然行きたかったのですが、こればかりは色々とありまして断念(代わりに翌日は、FREEDOM NAGOYA 2015に参加)。

 遠方から参戦の私でありますが、早朝に新宿入りして6:50分ぐらいには海浜幕張駅着。こんな朝っぱらなのに駅の時点で既にルナフェスへ向かう人で溢れておりました。それから少し休憩した後の7:45分ごろに幕張メッセに到着して入場列で待機。8:40分ぐらいにはメッセ内へと入場し、並ぶこと1時間ぐらいで、後述するお目当ての物販も無事に購入。

 もうちょっと遅かったらかなりの混雑っぽかったので、早めに来て良かったなと本気で思いました。しかし、初開催の大規模フェスの初日ということで、もっとグダグダになるかと思いきや、割とすんなりという感じ。あくまで入場に関してですが。

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 会場内に潜入してすぐに飛び込んでくるホール4の出店ブースはこんな感じ。やっぱり真矢さんプロデュースのラーメン屋、天雷軒が一番人気だった模様。写真は帰りに撮ったので閉まっちゃっていますが(苦笑)。他にも色々あるけれど、フェス行ったら基本的にライヴを見逃すのはもったいない主義で、食事は取らないので僕は食べてません。LUNA SEA豚まんぐらいは記念に食べたかったけれど(笑)。

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 物販ブース付近にはグッズ等の展示がありました。丁寧に出演バンドの物販の詳細が大きく貼りだされていたのには驚き。それと写真にあるLUNA SEAのグッズであるティッシュは、買おうかと思ったけどやめてしまった。

 そして、メインホールへと移動。1-3ホールまでを使用して3つの隅にMOON、SHINE、FATEの3つのステージがあり、タイムテーブルに被りなし。というわけで、見ようと思えば全部見られる仕組みになっています。個人的には、ほぼMOONステージにいましたが(汗)。それにしてもオープニングアクトがLUNACYというウルトラCの反則技なので、朝からかなりの混み具合。開演からステージに釘付けにしたい主催の意図がはっきりと伝わります。

 開演時刻の11時からまずはオープニングMCとしてMTVのBOOさんが仕切る。DIR EN GREYのニコ生に登場するあの太った人といえばいいでしょうか。彼はこの後もちょくちょく登場することになりますが、「だからマツコ・デラックスじゃねえ」と相変わらず言っていました(笑)。

目次

LUNACY

 いきなり地鳴りのような歓声を浴びたのが、あまりにも豪華過ぎるオープニング・アクト、LUNACY。LUNA SEAよりもこちらが目当てという方々も多いのではないでしょうか。メイクや衣装が当時に倣ったというものではなかったのですが、演奏に刺々しさを感じたのは、彼等がそういった意識で臨んでいたからっでしょう。本当にあっという間に終わりました。ちなみに翌日は「FATE」~「SUSPICIOUS」~「SHADE」の3曲。こちらの方が見たかったかも。いずれにせよ15分とはいえ、最狂を告げる幕開けだったことに変わりはなく、エナメルの夜はこれからです。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.CHESS
02.MECHANICAL DANCE
03.SHADE

9mm Parabellum Bullet

 アタリの「Digital Hardcore」をSEに登場した、9mm Parabellum Bulletの4人。個人的には観るのがフジロック’09以来の6年ぶり。僕もかつては、時雨とのツーマン・ツアーを見に行ったりしたし、今でもそれなりに好きなバンドです。しかし、この日はシングル曲の連発でサービス精神旺盛。デビュー・シングル「Discommunication」を叩きつけて、大きく揺れるメッセ。「切り込み隊長として、切り刻んでいこうと思います」という意気込み通りのパフォーマンス。

 しかし、パラベラム弾なのに切り刻むんだという悪いツッコミを入れたくなったりもしますが(笑)。さらに「Cold Edge」では、LUNA SEAからJアニキがベースとしてゲスト参加。かつてライヴのO.Aとして出演した彼等が、こうして共演してるなんて感慨深いもの。ラストはメロスピ濃度高い「Punishment」で満月の向こう、月の裏側まで突き抜ける。爆走に次ぐ爆走でトップバッターとして駆け抜けました。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.Discommunication
02.ハートに火をつけて
03.Cold Edge (with J)
04.Black Market Blues
05.生命のワルツ
06.Punishment


 続いてのthe telephonesが「We Are~」「DISCOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」なノリで幕張をダンスホールへと変える。あの甲高いヴォーカルと電子音をメインに、観客を飛んで飛んで回って回って飛んで飛んでの状態へ。本日の中だとかなり異色の音楽で、年齢層高め&V系な客層に響かない感じではあるけれど、ルナフェスに招かれるだけの個性を存分に見せつけたステージであった。ただ、「ディスコはもういい」と漏らしてた人が近くにいたので、ディスコは諸刃の剣なのかもしれない(笑)。彼等は今年で活動休止となってしまうが、最初で最後のDISCOは気持ちよかった。

 次の東京ヤンキースについては水分補給とトイレ休憩にあてて、残り10分ほどだけ鑑賞。最後の曲にPATAさんが出てきてコラボレーションしていましたが、彼を含めた編成で東京ヤンキースを名乗っても違和感なく収まる(笑)。

coldrain

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 「ルナフェスが今年一番ヘドバンできるフェスだと思います!」と宣言してたのは、世界で戦うラウドロック・バンド、coldrain。Dr.katsumaがサポートを務めていることもあり、黒夢ファンにはおなじみでしょう。奇しくも同じ幕張メッセで行われたOZZFEST JAPAN 2013以来2年ぶりに見ますが、数々の国内・海外公演を経てゴリゴリの重低音はさらに迫力を増している。Vo.MASATOを中心とした繊細な表現力の妙も冴える。スタートの「THE REVELATION」からラウドロックの業火を放ち、「Respect! LUNA SEA!」の言葉を残してから放った「THE WAR IS ON」の美しさにグッと来た25分でした。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.THE REVELATION
02.NO ESCAPE
03.Six Feet Under
04.Die tomorrow
05.THE WAR IS ON


 LADIES ROOMについては、ピストルズの「Anarchy in the UK」のカバーから始まって、RYUICHIとのコラボレーションとなった「酒と泪と男と女」で終わる。 河島英五のカバーで締めくくるなんて、おそらくベテランの先輩バンドにしかできません(笑)。カバーで終わるわけない、最後にもう1曲あると誰もが思ったはず。しかし、ジョージ氏が自分たちのライヴの時よりも他の出演者に絡んでいる時のほうが輝いており、影のMVPだという噂ばかり。あの憎めない先輩感は凄い。

SIAM SHADE

 本日一番のお目当て。07年、11年、13年と復活公演は見届けておりますが、今俺達はひとつのSIAM SHADEになってるぐらい現役感バリバリのライヴでありました。

 セットリスト自体は、POPな面とHR/HMな面の両方を提示した形で、フェス向けとしてはバランスのいいものだったと思います。るろ剣の主題歌のバンドという認識を持っている人は、「D.Z.I.」や「GET A LIFE」みたいなメタリックなサウンドに面食らってるのではないだろうかなあと。男臭くてゴリゴリのロックが彼等の持ち味ですからね。

 サプライズとしては、真矢さんが現れて「あの有名な曲聴きたいなー」という言葉から、「1/3の純情な感情」を演奏・・・と思ったら、真矢が最初のワンフレーズ歌って爆笑を巻き起こすという(笑)。もちろん、この後にはオリジナルの1/3を披露して安心。さらには「DREAMS」や「BLACK」といったチャートTOP10に送り込んだシングルで盛り上げる。

 ラストはもちろん「Don’t Tell Lies」で締め・・・なんだけど、栄喜パイセンがドンテルの最後の一番大事なところを思いっきり間違えるという。スーパー・バンドも実際は解散しているのでこういうこともあります(笑)。何はともあれ、10月のさいたまスーパーアリーナより先に復活公演を目撃できて感無量。そういえば、淳士さんのバスドラのヘッドがサクマ注意ではなく、真矢さんとともに表紙を飾ったドラムマガジンになっててスペシャル感あった。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.RAIN
02.D.Z.I.
03.1/3の純情な感情
04.Still We Go
05.Dreams
06.BLACK
07.GET A LIFE
08.Don’t Tell Lies

Fear,and Loathing in Las Vegas

 チャラいのキターーーッ! というわけで若者に大人気、ピコリーモの雄であるラスベガス。ヴォーカルがLUNA SEAと同じ25歳ということで、LUNA SEAも山本昌さんのような領域に突入していますが、こういう若手がかき回してくれるのは素直に楽しい。

 一曲目の「Rave-up Tonight」からMOONステージで待機していた自分もテンション上がりましたね。「踊ろーぜーっ!」「ジャンプしよーぜーっ!」と甲高い声で煽りまくりで、フロアはその動きに加えて大きな円を描くように走り回っている。以降は「Let Me Hear」「Virtue and Vice」等を投下。ラストは「Just Awake」でなかったのに少しズッコけたが、1stからの「Love at First Sight」でノリ良く締め。最年少の出演者としての勢いを見せつけたステージは、今の彼等の勢いを物語っていました。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.Rave-up Tonight
02.Thunderclap
03.Let Me Hear
04.Flutter of Cherry Blossom
05.Virtue and Vice
06.Love at First Sight

DIR EN GREY

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 MOONステージがさらなる密集地帯へと変貌していく中、お目当てにしているだろう人も多いDIR EN GREYが登場。わたしも目当てです。基本的にフェスだからって媚びない、直近のツアーのセットリストで組み立てる感じのある彼等ですが、前回のツアーでは外れていた美しく壮大なインストゥルメンタル「and Zero」から凄まじい説得力のあるステージを展開。紗幕を使った演出、規制なしMVによるグロテスクな描写を利用しながら、彼等は”痛み”を存分に表現します。

 個人的には、「SUSTAIN THE TRUTH」~「激しさ~」~「朔-saku-」という三連発から、少しの転換を挟んで「THE FINAL」とシングル4曲を続けたことには正直驚きを隠せませんでした。さらには京さんが驚くほどに快調で伸びの良い高音を響かせている。しかもワンマンなら歌わせるところもちゃんと歌っているではないかと感心。彼等なりにルナフェス参戦で気持ちが昂っていたのかもしれない。

 その中でも本日は、SUGIZOさんがゲスト参加してのヴァイオリンが加わった「空谷の跫音」が素晴らしいものでした。もともと『ARCHE』で一番好きな曲ですが、美しさに拍車がかかって、その音色にうっとりとするほかありません。今後二度と起こらないであろう奇跡のコラボレーション。演奏後に抱擁するDieさんとSUGIZOさんの姿に熱くなる。トドメはラストの「羅刹国」での地獄体験。鬼気迫るパフォーマンスで先輩に敬意を表したのでした。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.and zero
02.SUSTAIN THE UNTRUTH
03.激しさと、この胸の中で絡みついた灼熱の闇
04.朔-saku-
05.THE FINAL
06.空谷の跫音(with SUGIZO)
07.Un deux
08.Revelation of mankind
09.羅刹国

DEAD END

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 五十路の怪人ことMORRIE御大率いるDEAD ENDが魔界から降臨。ジャパメタ~V系を中心に後世に大きな影響を与え、本日の出演者から多大なるリスペクトを集めている大御所なのはご存知のところでしょう。個人的に見るのは2年前の四鬼夜行以来です。

 ライヴは、バンド転換期に発表した4thアルバムからの爽やか飛翔系ロックチューン「I Want Your Love」で始まったので意表をつかれた感じ。相変わらず御大のビブラートが凄い。さらには、DEAD END TRIBUTEに参加していたRYUICHIさんとSUGIZOさんを招いての「Serafine」が珠玉の光を放つ。SUGIZOさんが加えたアコギ、そして偉大なる2人のヴォーカリストの共鳴に溶けてゆく月光、どこまでも熱狂。終盤は「Dress Burning」~「Devil Sleep」と09年の復活作から畳み掛け、貫禄のステージを終えました。

‐‐‐setlist‐‐‐
00.Deep-流星白書-
01.I Want Your Love
02.Psychomania
03.Serafine(with:RYUICHI & SUGIZO)
04.Dress Burning
05.Devil Sleep

X JAPAN

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  わたくし、いい年こいて初のX JAPANであります。ちゃんと定刻に始まらないことといい、規定の持ち時間を守らないことといい、実績通りに後輩主催のフェスでもやってくれます(笑)。というか、こうでなくっちゃという感じもありますが。

 唐突に新曲の公開レコーディングやったり、YOSHIKIが感極まって泣き出したり(慰めるヤツはたくさんいた)、Toshlは「暴れん坊将軍でいけー!」とか言ってたり、普通のライヴじゃ体験できないことだらけです。アトラクションを何個用意してあるのかと(笑)。

 曲目の方に話を移せば「Rusty Nail」「紅」の破壊力、また「ENDLESS RAIN」の美しさが際立ちます。国を揺るがした名曲の数々にいちいち感動。火柱に紙吹雪と演出もそれまでと比べて、一気に豪華になっていました(笑)。観客の昂ぶりも最高潮のようでみんなほぼ一緒に歌って、Xのライヴを共有。

 もちろんラストに演奏された「X」では、全員の「We Are X!!」コールとX JUMPとともに謎のアディショナル・タイム大幅追加で10分近い熱演。途中、HIDE氏とTAIJI氏の映像が映しだされたこともお涙頂戴事案。本当に今までに体験したことのないような世界、それがXのライヴでした。

‐‐‐setlist‐‐‐
00.Miracle
01.JADE
02.Rusty Nail
03.紅
04.ENDLESS RAIN
05.BORN TO BE FREE
06.X

LUNA SEA

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 大トリを飾るLUNA SEAは、RYUICHIさんの声の不調を除けば、トリとして相応しいステージでした。淳士さんがドラムのセッティングを務めていたことからもヤバいと思いましたが、「LOVELESS」からあっさりと空間を掌握して自らの色に染めあげる。そして鉄板の「Dejavu」で加速し、「TONIGHT」までアップテンポの曲を固めて一気に突き進む。RYUICHIさんの声は曲を重ねるに連れて、だんだんと調子が悪くなっていきましたが、しっかりとフォローする楽器隊はお見事。14年ぶりとなる全国ツアーを経て、5人がさらに深いところで繋がっているように感じさせます。

 中盤はミドルテンポの曲を中心に配置。なかでも次々と上がる火柱の演出とともに演奏した「Sweet coma again」がめちゃくちゃ良かったです。そして、この日一番の目玉となったhideさんのカバー「ピンクスパイダー」に衝撃を受ける。まさかのサプライズ。RYUICHIさんやSUGIZOさんが天を指さし、懸命の演奏を天国に捧げていました。これには泣いている人もチラホラ見かけました。こうなると、SIAM SHADEは「Grayish Wing」をなぜやらなかっ(以下略)。

 アンコールでは「PRECIOUS」を本日の出演バンドとともに演奏。ベテランから恐縮気味の若手までが揃い、この日限定の「PRECIOUS」を響かせます。9mmやthe telephones辺りの先輩に気遣いつつ存在感を示すがんばりも良かったけど、特にRYUICHIさん、Toshlさん、MORRIEさんにHIDE氏のギターを弾くYOSHIKI様の4人がひとつの画面に収まった時は、凄い瞬間を目撃していると興奮。今後このメンバーが揃うことなんてあるのだろうか。改めて問いたくなります。そんな終わってほしくないお祭りは、LADIES ROOMのジョージ氏にかき回されつつも再び5人に戻っての「WISH」で締めくくられた。あの銀テープ舞う光景は何度見ても美しい。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.LOVELESS
02.Dejavu
03.Rouge
04.JESUS
05.TONIGHT
06.gravity
07.Sweetest Coma Again
08.I for You
09.ピンクスパイダー(hide Cover)
10.STORM
11.TIME IS DEAD
12.ROSIER
13.PRECIOUS(セッション)
14.WISH


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 こうしてルナティックであり、狂気を孕んだ奴らが一同に会したLUNATIC FEST初日が終演。改めて振り返っても、とてつもないエネルギーを持った出演者による熱演が繰り広げられ、なおかつ数々のコラボレーションもあって濃密過ぎるフェスティバルでした。精神と時の部屋ではありませんが、1日で1年分詰まってた感じすらあります。それこそがルナティックである人間たちの集まりが生み出すパワーかもしれませんが。

 御託を並べてみましたが、今年にこれ以上の衝撃はあるのだろうかと思えるぐらいに素晴らしいフェスでした。時代を超えたオールスターが集まったわけですからね。そして、いつになるかはわかりませんが、次回もLUNATIC FESTを開催してもらいたいものです。期待して吉報を待ちたい。

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