【ライブ感想】2024/05/11 “Dark City” @ 鶴舞DAYTRIP

 2日前ぐらいにXでたまたま情報が飛び込んできて、面白そうなので行ってきました。

 名前を知っているだけで音源をしっかり聴いたことないけど、チケット代が2000円と手ごろだったのでね。全バンド45分の持ち時間と長めなのも良かった。ちなみに鶴舞DAYTRIPに来たのは7年か8年ぶりです。

ALIBICOUNTS

 初っ端にMIKAWA NEW WAVEを謳う3人組でポストパンク~ニューウェイヴ系バンド、ALIBICOUNTS。彼等だけはこの日に初めて知りました。

 確かにポストパンクといわれるサウンドで、静けさを憎んだクールさとヒリヒリのビートからは逃げ切れはしない。ソリッドなギターと冷え漂うヴォーカルがクセになります。ラストの方では同期音源も使い、ダンサブルな揺れを意識した曲調もあり。良い意味でダークさの中に熱を感じさせるところも好印象。

 前述したように全バンド持ち時間45分でしたが、15分ぐらい演奏した後で「もう半分ぐらい終わった」と言ってたのには笑いましたね。そこはなんとか眺めのMCとギターの不調が穴埋め。ちなみに「エミネムとLUNA SEAが好き」だそう。ポイントではLUNA SEAっぽさが確かにありました。

Hello1103

 Hello1103(読み:ハローイチイチゼロサン)はVJ方面でよく名前をおみかけします。直近でいえばworld’s end girlfriendですし、kokeshiもそう。その他多数。しかし、Hello1103はイトウさんのわたしからすると1103はいとうさんと読んでしまう(汗)。

 この日は本隊のエレクトロニック・ミュージック・デュオとしてのステージ。下っ腹にくる低音の勢いと重圧に美しい音色が舞い、瞳には明滅する光。ご本人さまのXを参照すると”VJは初心に帰って、完全暗転、幕なし、プロジェクター一発のストロングスタイル。重心低めのHello1103″とのこと。

 視覚・聴覚に休みを許さない刺激たっぷりのライブ。しかしながら休みを与えないとはいったものの、低音でごきげんになりすぎたパソコンの電源が途中で落ちて強制的に音が止まって休憩くれました(笑)。そんなトラブルあっても非常に良い空間を体験できて感謝。

—setlist—
01. (improvisation)
02. Billion Balances
03. Surprise
04. Deconstruction
05. 世界の雨
06. Ophiopogon planiscapus Nigrescens

映像違いますが、「Deconstruction」がめちゃくちゃ良かったです

Ulm

 トリを飾るUlmは名古屋の轟音系インスト5人組。かつてTengilの来日公演にOf decay and sublime、Heliostrope、roleと共演した経験もある。

 音楽的には、大御所以外はそろそろ絶滅危惧種指定がいるんじゃないかとも思う轟音系ポストロックであります。トリプルギターを擁する美旋律と轟音の雨・嵐に感情のバロメーターもバグります。そんな古き良きを貫く中で、たまにスラッジ〜ポストメタルの領域まで浸食する激しさや重さも有す。

 特にドラマティックな展開は魅力的で、この轟音は兵器にも天上の調べにもなる。メロウな聴かせどころも、音圧を一気にあげて決めに行く場面も堂々としたもの。今日ちゃんと見たことで、これからもチェックしていきたいバンドのひとつになりました。

—setlist—
01. Heaven’s Gate
02. Brand New Day
03. a dream slave
04. 裁きの花
05. Flood of Light
06. Innocent You / Sad World
07. サクリファイス

ラストにやった「サクリファイス」のMVはyukako氏(Hello1103)が映像を手掛けています

ライブペイント

 会場内右奥にてNarumi Kawaseさんのライブペイントが行われていました。最初はヘッドフォンをした女性?のみでしたが、ライブの経過と共に完成していく絵は素敵でした。

お読みいただきありがとうございました!
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