力強さの中に染み渡った儚さと哀愁。Penfold『Amateurs & Professionals』

 アメリカ・ニュージャージーの90年代初期エモを語る上では欠かせない伝説的バンド。既に解散していますが、2012年7月に最初で最後であろう奇跡の初来日公演を果たしました。

 こちらは1998年発表の1stアルバム。Mineralほどの知名度はないけれども、重要なバンドです。叙情性に満ちたメロディ、感情的に歌い上げるヴォーカルがとても胸に染みます。スタイルとしてはまさにエモのそれだと思うんだけど、荒さも蒼さも哀愁も見事に昇華。現在のエモ系バンドとはまるで違うそのナイーヴな感覚、美メロが本当にグッとくる。

 繊細で清らかなアルペジオとナイーヴな歌を乗せた序盤から、内に秘めた激しさを表出していく#1「June」、女性コーラスを交えながら非常にドラマティックに展開する#2「M」、”泣き”の要素が美しく昇華されたバンド屈指の名曲#3「「I’ll take you everywhere」という前半の流れは本当に鳥肌モノ。力強さの中に染み渡ったこの儚さと哀愁がたまらない。ラストの#7「Amateur Standing」に至るまで初期エモの伝説とまで謳われる最高峰の輝きを放っている。

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