ポストメタル、ポストロック、エモ、ヴィジュアル系の交差点となる音楽ブログです

やりきれない名曲とともに、D-SHADE

 1995年の始動から2000年までの短い期間を駆け抜けたヴィジュアル系ロックバンド。インディーズ期は地元である広島県を中心に活動。メンバーはHIBIKI(Vo)、KEN(Gt)、YOSHIHIRO(B)、YUJI(Dr)の4人で、中学と高校の同級生だったことを縁に結成されています。バンド名はDEAREST SHADEの略。

 インディーズ時代から話題を集め、ヴィジュアル系隆盛に一役買っていたTV番組「Break Out」にも出演。1998年4月に鳴り物入りでメジャー・デビューを飾り、メジャー2ndシングルとなる「ENDLESS LOVE」等を世間に残します。しかしながら、紆余曲折あり2000年5月31日をもって解散。メンバーはレーサーや引退や音楽活動継続とそれぞれの道を進んでいきます。

 本記事は2000年5月にリリースされたベストアルバム『ZERO -Single Collection-』について書いています。

目次

ZERO – Single Collection -(2000)

磯野~ エンドレスラヴごっこしようぜ~!」「やりきーれなぁーい

 という寸劇からスタートするのは、頼むから「ENDLESS LOVE」以外も聴いてくださいということです。唯一のオリジナルフルアルバム・1st『True』を所持していますが、今回は2000年5月31日(解散日)にリリースされたベストアルバム『ZERO 〜 Single Collection 〜 』について。

 本作はタイトル通りにメジャーデビューして以降のシングル6曲とそれらのカップリングを収録。さらには2曲の新曲「SONIC DRIVE」「ZERO」が始まりと終わりに置かれています。全14曲、約58分。わたしはメジャーデビュー98年からリアルタイムで追っています。当時・中学生だったからライヴには行けませんでしたけどね。

 D-SHADEはとにかくわかりやすいスタイルです。ハードロッキンなギターリフ、疾走感、メロディアスという3種の神器で押しまくる。アップテンポなビートロック風の趣で、ヴィジュアル系的なダークさやドロドロ感、強すぎるクセはまるでありません。GLAYの後継と言われていたようで、当時の豪華絢爛なヴィジュアル大会とは一線を画す存在だったと言えます。歌メロは口ずさみやすく、リリースから20数年経っても歌えるものが多々あり。

 さらにホスト的風貌を組み合わせ、カッコいい兄ちゃんたちが良いロックを掻き鳴らすという王道を行きます。メジャーデビュー曲#2「BELEIVE」を聴けば、名刺代わりにその持ち味が堪能できるはずです。ロックを聴くことで得られる爽快感にフォーカス。

 冒頭で紹介した#4「ENDLESS LOVE」は、90年代後半のヴィジュアル系を彩る代表曲として色褪せない魅力を放ち続けています。シンプルだからこその良さと味わい。それを2021年に聴き直して、わたし自身がより実感している。

 多数の人が指摘するCRAZE好きすぎる病については、メイン・コンポーザーのギタリストKEN氏が大きな影響を受けたと公言しているようなので。そうはいってもキレのあるスピード感が心地よい#8「MYSELF」、インディーズ期のシングルをビルドアップした#10「ALONE」等、良い曲が詰まっているのです。

 新曲2曲についても書いておくと、#1「SONIC DRIVE」が弾ける開放感が売り。ラストにもうひと騒ぎできるような楽曲に仕上がっています。もう一方の#14「ZERO」が熱いミディアムロックチューンとして最後を飾る。外部の松井五郎氏が歌詞を担当しており(作曲は変わらずにKEN氏)、最後の最後にもっといいものを届けようとする姿勢があることが、何よりもうれしいものです。

 ということでD-SHADEを聴くなら本作を推します。サブスクリプションサービスでは1曲も配信されていませんが、ドラマーYUJI氏のチャンネルで全7曲のMV集が公開されています。気になった方は是非。ちなみに本人が叩いてみた動画も多数アップされています。

収録曲一覧

  1. SONIC DRIVE ※新曲
  2. BELIEVE
  3. Nothing
  4. ENDLESS LOVE
  5. I FEEL YOU
  6. Truth
  7. knock on me
  8. MYSELF
  9. colors
  10. ALONE
  11. still
  12. Dear…my love
  13. in the AIR
  14. ZERO ※新曲

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