【アルバム紹介】POWER、力に頼らないCHIKARAという音頭

THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUTやZで活動してきた根本兄弟を中心とした3人組バンド。

本記事は1stアルバム『CHIKARA』について書いています。

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アルバム紹介

CHIKARA(2023)

 1stアルバム。全9曲約39分収録。THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUTやZといったバンドで活躍してきた根本兄弟を中心とした3人組。

 前述したバンドを熱心に聴いてきたわけではないですが、生き急ぐ混沌としたハードコアのThere is~、ポストハードコアとジャズの掛け合わせのZという印象が残っています。

 ただ、POWERはまるで別物。バンド名にしても『CHIKARA』というタイトルにしても筋力的なものを思い浮かべちゃいますが、力づくでねじ伏せることを放棄。変な力みもない。でも、へんてこりんなんです。

 ヴォーカルもギターもリズムもずっと脱力しており、余白を維持しながら軽やかなグルーヴの上に言葉が放り込まれる。その言葉にしても#2「BEACH」の他人の日記を読み上げるような文章が、#8「HELL」になると”ずっきんちっくん いたみつづくのいやあ”という平易なひらがなに変わっている。

 それぞれ楽曲のテンションは一定のところから大きく差異はつけていませんが、ポストハードコアにサーフロックやダブ、ヒップホップといったものが混じったような感じでしょうか。とはいえ、単純にこれだと言い表せません。だからこそ余計に翻弄されてしまう。

 メーカーインフォには”3歳から100歳にまで開かれたダンスミュージック”とあります。その通りに〇〇っぽいという形容が難しいはみだし&不思議&独特の音頭に心も身体も踊らされ続けます。

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