【アルバム紹介】Zombi、エレクトロ系プログレ

 アメリカ・ペンシルバニア州ピッツバーグ出身のデュオ。ベースとシンセサイザーのSteve Moore、ドラムのAnthony Paterraから成る。バンド名はジョージ・A・ロメロ監督の『ドーン・オブ・ザ・デッド』のイタリア語のタイトルから取られています。プログレッシブ・ロック、クラウトロックに影響を受けたサウンドを志向。

 本記事は2nd『Surface to Air』、3rd『Spirit Animal』について書いています。

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アルバム紹介

Surface to Air(2006)

    2ndアルバム。全5曲約44分。雄大な大地を俯瞰するようなジャケット写真がまず目を奪います。銀河を自由に行き交うような音の遊泳。クラウトロック寄りの電子音が執拗なまでにリフレインされます。

 挨拶代わりにZombiの音楽を知らしめる4分台の#1,#2で鮮烈な印象を与えれば、残りの長編の3曲でさらにディープな世界へと導く。

 特に18分を越える#5では映画のサントラのような荘厳なサウンドの前半から一転して後半は脳内に繰り返し描かれるデジタルミュージック。完全に未来を先取っている感じのサウンドと言えるでしょう。

 クラウトロック、プログレ、ニューウェイブが濃く混ざり合う。宇宙の片隅で地球をコントロールしちゃってるような作品です。EXTREME THE DOJO VOL.19でみた時は予想以上に人力感が強かった。

Spirit Animal(2009)

    名前だけならRelapseに所属しているのも納得いくプログレ・インストゥルメンタルデュオZombiの約2年半ぶりとなる3rdアルバム。

 本作では前作の後半の曲で見せた薄闇に広がっていくようなシネマティックな世界観が強まり、10分越えの曲が三つも(そのうち一つは17分30秒にも及ぶ)収録されるなど大作志向が強まった作品になっています。

 クラウト・ロックをより意識的に現代へと蘇らせた感じ仕上がり。どっしりと響くベース・ドラムによる変拍子を取り入れたマス的なアプローチに、アナログシンセを多用したミニマルな展開でじわじわとサイケなエキスを注入していくのは相変わらず。

 ほんのりと柔らかく濃厚なサウンドスケープがスペーシーに広がっていく様は実にZombiらしく独特の味が出ている。それは例えるなら、ホラー映画のサントラみたいな妖しき光を放っているようなもの。また本作では起伏と落差がある長尺な曲が多いこともポイントです。

 その極みともいえる、鮮烈な深宇宙に放り出されてしまう#5「Through Time」はインパクト高し。けれどもわたしとしては前作で言う「Degitalis」みたいなエレクトロニカ・テクノ色が強い方がZombiには求めてしまいますね。

メインアーティスト:zombi
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プレイリスト

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