【ライブ感想】2013/10/27 SIAM SHADE 「LIVE TOUR 2013 HEART OF ROCK 7」 @ さいたまスーパーアリーナ

 ”今回は、僕等のマネージャーであった中村新一さんの7回忌をきっかけに、ツアーをやるかと心をひとつにしてみんなで頑張ってきました

 栄喜氏の言葉通りに3度目となる復活劇である。ツアーは、公演中に発表されたZEPP DiverCity公演を含めて、中村さんの7回忌に合わせて7公演が組まれた。その初日となったさいたまスーパーアリーナ公演は、2011年の公演に引き続いてSOLD OUTを記録。解散して以降に最高キャパシティの会場を埋めてしまう辺りが相変わらずスゴい。

 僕は前回の2011年公演は400レベルの上手側の方の席だったが、今回は300レベルの席。ステージまではかなり距離がありますが、真正面から全体を見渡せる感じの席で、壮観でした。

 機材トラブルでライヴは約30分遅れてのスタート。いつもどおりSE「LIGHT FOR CLOSED YOUR EYES」に合わせてメンバーが続々と姿を表し、大きな拍手と歓声につつまれるさいたまスーパーアリーナ。そんな中、演奏されたオープニング曲は意外にも「BLOW OUT」で、心地よい疾走感とキャッチーなメロディに思わず拳に力が入る。間髪入れずに続いた「MONKEY SCIENCE」も『Ⅴ』からの選曲で熱気と勢いを加速。

 ”HEART OF ROCKへようこそー。久しぶりだね、みんな待った?“と叫ぶ栄喜氏からは、早くも充実した表情が浮かぶ。他のメンバーにしてもこの景色を懐かしんでいる感じが伝わってくる。もちろん、観ている側としても「おかえりなさい」という言葉が第一に浮かびます。ステージには、SIAM SHADEの栄喜もKAZUMAもDAITAもNATINも淳士もいるんだから、こんなに嬉しいことはありません。

 ”台風をぶっ飛ばしたらから、代わりに俺たちの台風を見舞うぜ“とメジャー・デビューシングルの「RAIN」を演奏後には、なんと「CALLING」が披露される。イントロのリフが鳴り響いた時点でかなりの歓声に包まれましたが、初期の哀愁ハードロックが聴けるとは思ってなかったところ、「SADNESS」「素顔のままで」と『Ⅱ』からの曲を連続で演奏。

 ”今日のセットリストは、いつもライヴでやらない感じの曲を中心にプレミアなものになってます“とMCで説明。2007年や2011年の公演とは一味違うのが早くも伝わる。また12年ぶりにツアーを行うということで、ここから新たに積み上げていこうという意気込みの表れなのか。公演毎にセットリストは変わってくるのかもしれません。

 イントロの荘厳なピアノから会場がどよめいた「Grayish Wing」までもが飛び出すんだから、本当にプレミアと言えるかもしれない。hide氏に捧げられたこの曲は、彼を鳥に例えながら、丁寧なメロディと共に鮮やかな飛翔を見せる。

 そして、中村さんが最も愛した大名曲「Life」へと続く。誕生から死へ、人間誰しもが喜怒哀楽を抱えながら生きていく様をドラマティックかつ壮大に描くこの曲が、本日も心の奥底まで響いてくる。終盤に栄喜氏が目いっぱいの感情をこめて叫ぶ「SO Far Away」、DAITA氏によるアウトロのギターは、何度聴いても目頭が熱くなってしまう。本当にたくさんの人に耳にしてもらいたい名曲のひとつです。

 前半戦を終えて栄喜氏が1人はけたところで「Solomon’s Seal」を基本線に置いたお待ちかねのインスト・コーナーへ突入。MUSEばりの緑色のレーザーが飛び交う中で、前回の公演のようにメドレー形式で「Dreamless World」や「Moon」、さらにはお決まりの淳士のドラムソロも挟みながら、10分以上も彼等の抜群のテクニックを存分に堪能できました。ぜいたく。

 インスト開けには、中村さんが凄く愛した曲のひとつ「Shout Out」を披露し、火柱が上がる演出も手伝って会場は大いに熱くなる。

 ”中村新一さんじゃなかったら、SIAM SHADEは扱い切れなかったんじゃないかと思います。特に僕はめちゃくちゃで、色々迷惑をかけてしまって。だから今日は、会場のみんなだけでなくて新一さんにも色々伝えたいと思っています“と彼への想いを語る栄喜氏。中村氏はまだ売れる前のPerfumeのマネージャーも担当していたそうで。

 いよいよライヴは終盤戦へ。「Time’s」~「Why not?」という立て続けのシングル曲を抜けると、「PRIDE」~「PRAYER」という鉄板の流れへ。”もっと行くぞ。ガンガン行くぞ。ひとつになるぞ“と栄喜氏の煽りも強まっていく。

 久しぶりのテクニカル・ナンバーの「Allergy」を挟み、漢気に溢れたメタル・チューン「D.Z.I.」、DAITAのフライングVがお目見えする強烈な「GET A LIFE」で熱く熱く本編を締めくくった。

 この日のために作った12年ぶりの新曲「Still We Go」から始まったアンコールは、「1/3の純情な感情」と「Dreams」とヒットシングルを連発。この辺りは、2007年、2011年の公演の流れを汲んだ形。その中でも特にポジティヴなメッセージに溢れた「Still We Go」は、銀色テープの発射やクサすぎる詞「今、俺たちはひとつのSIAM SHADE」もあって、これからなくてはならない曲になりそう。

 意外とすぐに行われた2回目のアンコールは、「最後一発ひとつになるぞー!」とSIAM SHADEの代名詞である無敵の「Don’t Tell Lies」を披露。これ聴かずして終われない曲で、会場は本当にひとつになる。300レベルから見るメンバー5人と6人目のメンバー達の一体感は凄まじく、とても壮観でした。

 最後は、DAITA氏がトラブルで開演時間が遅れてしまったことを詫び、「1、2、3、蛇ー!」で締め。全22曲約150分に及んだ熱いツアー初日はこうして幕を引きました。アンコールが少しあっさり目という印象はあれど、まだツアーは始まったばかり。あと6公演がどのようなものになっていくかは全く予想はつかないが、中村さんへの想いを胸にファンへ熱いステージを見せてくれるでしょう。

—setlist—
SE. LIGHT FOR CLOSED YOUR EYES-
01. BLOW OUT
02. MONKEY SCIENCE
03. LOVESICK ~You Don’t Know~
04. RAIN
05. CALLING
06. SADNESS
07. 素顔のままで
08. Grayish Wing
09. Life
10. Solomon’s seal~Instrumental Medley~
11. Shout out
12. TIME’S
13. Why not?
14. PRIDE
15. PRAYER
16. Allergy
17. D.Z.I.
18. GET A LIFE

—Encore1—
19. Still We Go
20. 1/3の純情な感情
21. Dreams

—Encore2—
22. Don’t Tell Lies

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