2016/08/20 SUMMER SONIC 2016 OSAKA DAY1 @ 舞洲サマーソニック大阪特設会場

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 メインアクトはギンギラギンの太陽でした・・・。

 2013年以来、3年ぶり3回目のサマーソニック大阪へ行って参りました(3回は全て大阪)。早起きして近鉄特急で名古屋から大阪へという毎度同じパターンで行き、10時半には現地入り。正直、今回は強い目当てがあるわけではありません。どちらかの日はせっかくだから行こうという感じ。オレもパリピしたいからというわけでは・・・。 本日のヘッドライナーのRADIOHEADはたしなむ程度にしか聴いていませんが、全体のラインナップから判断して大阪初日を選びました。

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 トピックとして、サマソニ大阪のエリアが新しくなるとのことでした。行ってみたら、メインのオーシャン・ステージが全ステージの中で最も遠い離れ小島にあり(このステージ行ったら他に移動する気が失せるぐらいに遠い)、マウンテン・ステージは舞洲ベースボール・スタジアムを利用。マウンテンは良かったけど、これまではステージ間の距離がわりと近かったのが良かったのに移動が大変になっていてツライ。そして、なによりも暑さです。3年前に行った時も暑さに参ってしまいましたが(メタリカやリンキンの時に干からびていた・・・)、最高気温37℃だったらしい舞洲は体感的にはもっとしんどい。半年分ぐらいの汗をかいた感じで、心も体もチューニング狂いまくりですよ。フジロックの悪天候よりもツライ気がします。

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1日券を引き換え、リストバンドをサマソニガールズにしてもらう。でも、彼女達と写真撮れなかったのでこの時点で負けたのかもしれない(笑)。それは置いといて、ここから快適という言葉とは程遠い灼熱の耐久戦スタートです。

・MØ

METAFIVEと迷いましたが、サマソニに来たならこういう系統を見ておきたいなというのがありましてMØを見ました。エレクトロ系女性シンガーで、エキゾチックな薫りをまぶしたトラック群でアゲアゲ飛び跳ねモード。肝心のMØさんはピンクの衣装でキめ、艶かしくも強さを持った歌声を響かせ、「オォサァカ!」と結構な頻度で煽ります。また、ビートがちょうどいいノリよさ。でもサポートドラマーがやたらとオーバーに叩くのは笑えてきてしまった。そんなショウを前に自撮ラーのお客さんも多く、自分のノっている場面を撮っている人が眼につきました。ライヴは「Final Song」と「Lean On」が最高のフィーバー・タイム。暑すぎるけど、ここにパーリーがあったのでした。

・Mayer Hawthorne

よく知らなかったし、予習もしてなかったので当初は見るつもりはなかったのですが、のんびりしたい気分だったのでマウンテンステージのスタンド席に移動して(MOはアリーナで見てた)座りながら鑑賞。元ビートメイカーで現シンガーソングライターという肩書だそうですが、古めかしきファンク~ソウルのエッセンスがかかった楽曲がなかなかに心地よい感じでした。あと、サービス精神旺盛で、いろいろと客席に投げ込んでいた記憶が。でも、客が少なかった・・・(汗)。

・MISIA

ゴッチを見に行こうと思ってましたけど、動く気力が削がれていたのでそのまま残り、J-POPのR&B系シンガーの重鎮を見ます。まあ、こういう機会じゃないと見れないですしね。ヒット曲の多さから集客もスゴく、スタンド席がほぼ埋まるレベルまで行きました。ライヴはコーラス隊2名を含む、10名ぐらいのバック演奏にMISIAさんという布陣(しかも全員の衣装が上下共に白い)。最初はメドレーでしたが、「Into the Light」とか「Everything」など代名詞ともいえる曲を連打。しかもいずれもライヴ仕様のファンクなアレンジでビビる。そして、何よりも歌がパワフル過ぎて青空と太陽を突き抜けるぐらいの力を感じました。やっぱり一線で活躍した人達は地力が違う。デビュー曲「つつみ込むように」も良かったかと。その後、MISIAさんが「最後は、発売されたばかりの新曲をやります!」とすごく気持ちよさそうに宣言。それを聴いて期待した曲と違うがな!という感じで、結構な数のお客さんが立ち去るという光景が広がっていました。まるで同点の最終回に大量失点して敗色濃厚になったかのよう。大阪は修羅の国だったのか。

・THE YELLOW MONKEY

熱心なファンではなくベストアルバムしか聴いてなかったりします。でも、再集結したのであれば見てみたいと思うわけでありまして、こうしてサマソニで見れるのは嬉しい。まあ、彼等を一度見ておきたいというのもあってこの日を選んだ理由のひとつです。しかし、こうもヒット曲を連発されると気持ちも体も昂ぶる他ありません。「BURN」に「SPARK」に「楽園」に「LOVE LOVE SHOW」など。フェス向きの開かれた内容であっても、かっこ良いロックンロールを体現するメンバーたち。再集結ツアーでかつてのグルーヴを取り戻すだけでなく、その上で現在の新しいグルーヴを生み出してさらに強力に。体感しているとノスタルジーだけでなく、今奏でられている彼等の音楽に対して自然と熱や気持ちが入ります。晴れ渡りすぎた空に響いたラストの「JAM」は特に感動的。笑顔でステージ上で演奏するメンバー達も晴れやかでしたね。

・サカナクション

始まる前から大量の和太鼓をステージいっぱいに並べ、それだけでも一体何が!感が強かったのですが、「INORI」から「ミュージック」でのスタートを皮切りにひたすら4つ打ちダンスロックで攻めてきます。まあ、これは強いわなというロックフェス・メソッドの応酬で、近年の日本音楽シーンを引っ張る存在としての力をみせつける。6年ぶりに見たんですけど、こういうスタジアム級でより映えますし、それだけの経験値を経て貫禄をつけてきたってのを実感します。終盤の「夜の踊り子」では舞妓HAAAAN姿の踊り子を投入。続けて「SAKANATRIBE」でその舞妓に加え、ステージ上に敷き詰められた数多の和太鼓をGOCOOと共に叩きまくる。さながらこのセッションの時間だけクールジャパン。全方位に向けての「和」でした。でも和太鼓コラボはホンの一瞬の活用だったのがもったいない(ルーキーとかで使えたんじゃないの)。そんなどこまでも昂ぶらせるステージのラストは「新宝島」。踊らせまくったことでハイな宇宙が見えた気がします。

・RADIOHEAD

最初にも書きましたが、アルバムはたしなむ程度に聴いているぐらいです。でも、新作『A Moon Shaped Pool』はポストクラシカルな要素を注ぎこみつつ、美しいメロディやどことなくゆらめいた感じが心地よかったもの。そこからの楽曲はダイナミズムと奥行きが増してライヴ映えしていたかな。もちろん、みなさんがお目当ての過去曲では演奏が始まるたびに大歓声があがる。といっても、聴いていると曲に全神経が引き付けられていくような感覚があって、レディオヘッドの沼に本格的にハマってみようかなという気持ちにさせられます。MCでは「ドウモ!」とか「オヤスミナサーイ!」とか適当にしゃべるトム・ヨークさんになんだか不思議な気分にさせられます。お茶目というかふざけているというか。ほとんどの時間が緊張感に包まれていたけれど、彼のMCだけはゆるさや和みが運ばれてくるよう。自分は本編ラストの「There There」でとても満足感を得たので帰宅。

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シャトルバス乗り場には21時10分前後に着きましたが、そんなに並ばずにバスに乗れて事なきを得ました。んでその帰りに知ったのですが、今年のサマソニ大阪初日はシャトルバスが早々と終わってしまって帰宅難民大量発生、それによる主催のクリエイティブマンが何百人かのタクシー代を補填する事態が置きました(翌日はそれなりに持ち直したと見たが)。2016年にもなってこんな問題が発生するというのも恐るべきことですよ、ホント。それにトイレ少ないとかモニュメントが少なくてフェス感が減退しているとか、ゴミ問題とかいまさらかよ問題は数知れず。日本を代表するフェスのノウハウはどこに・・・。

もう今後は大阪に見切りをつけ、東京の方でサマソニしたいと思ってます。

お読みいただきありがとうございました!
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