【アルバム紹介】Lights & Motion、北欧ドリーム・ポップの良心

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Dear Avalanche(2017)

 スウェーデン在住のChristoffer Franzenによるソロ・プロジェクト。現在までに4枚のアルバムをリリースし、優美な北欧ドリーム・ポップを奏でています。本作はDeep Elm Recordsより2017年にリリースされた4thアルバム。

 銀河、感じてます!的なドリームもあれば、北欧の明媚さを封じ込めたような感触もあり。エレクトロ~シューゲイズを基調に、ピアノやグロッケン、オーケストレーションが優雅に彩ります。不純物は除去フィルターで取り除いてキレイな粒子だけで構成した、そんな感じ。M83やUlrich Schnauss辺りが引き合いに出せそうですが、もっと軽やかさと疾走感がある点が聴き心地の良さにつながっている気がします。

 ポストロック風に昂揚感を伴うパートもあって、#2「Feathers」や#5「Pandora」といった楽曲ではMaybeshewillを思い出したり。アンビエントやポストクラシカルの優美さをも取り入れつつ、全体を通して透徹した美しさを抽出しています。

 誕生を祝福するような聖歌のごときコーラスと壮大なサウンドで魅了する#1「This Explosion Within」、Sigur Rosばりの音像を編む#3「Silver Lining」などを収録した全14曲。北欧ドリーム・ポップの良心的なところが上手くパッケージされた作品だと感じました。

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