【アルバム紹介】AS I LAY DYING、メタルコアの帝王

 2000年にヴォーカルのティム・ランベシスを中心に結成されたアメリカのメタルコア・バンド。バンド名はウィリアム・フォークナーの小説『 As I Lay Dying(邦題:死の床に横たわりて)』に由来。

 METAL BLADEレコーズと契約し、2003年に発表した2ndアルバム『Frail Words Collapse』で成果を出すと、3rdアルバム『Shadows Are Security』で一気に人気に火がつきます爆発。

 2007年にリリースした4thアルバム『An Ocean Between Us』ではビルボード200で初登場8位を記録し、メタルコア・バンドとしての地位を不動のものとした。

 しかしながら、2013年にランベシスが別居中の妻に対して殺人教唆罪(他人に殺害を依頼)で逮捕されて活動休止。彼の仮出所後の2018年6月に復活。2019年には7年ぶりとなる7thアルバム『Shaped by Fire』を発表。

 わたしが聴くきっかけとなったのはStory of the Yearの06年来日公演でオープニング・アクトとして出演していたことで、ライヴではSOTYよりも衝撃を受けました。

 本記事では2nd~4thアルバムの3作品について書いています。

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アルバム紹介

Frail Words Collapse(2003)

 2ndアルバム。全12曲約39分収録。タイトルは#2「Falling Upon Deaf Ears」の歌詞に由来。またMETAL BLADEと契約して最初の作品です。

 本作はメタルコアという流儀に従いつつも、そうではない部分も垣間見えます。基本的にはティム・ランベシスの怒りを込めたスクリーム(彼はクリーンVoは担当しない)、北欧メロデス寄りのリフを中心に構成。

 メタルコアらしいビートダウンはもちろんのこと、潤いをあたえるようなメロディックなフレーズやクリーン・ボイスを時おり配していて、ツボを心得たつくりです。

 #5「Distance Is Darkness」では不協和音や複雑な展開を含めてマスコア勢からの影響も感じさせますし、#6「Behind Me~」や#10「Song 10」のようにしんみりと哀愁を垂れ流すメロウな楽曲もあることは驚きます。

 録音面のバランスに欠いていることは残念でうsが(バスドラムの音がやたらと大きい)、本作ではメタルコアにしてはハードコア色が強いのが特徴的で肉弾戦上等な暴挙さが出ている。

 本作からのリード曲となる#1「94 Hours」や#3「Forever」は初期を代表する楽曲です。

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Shadows Are Security(2005)

 3rdアルバム。全12曲約43分収録。タイトルは#10「Control is Dead」の歌詞に由来。ビルボード200で最高位35位を記録した出世作であり、当時に25万枚以上を売り上げています。

 弦楽器隊3名がまるごと入れ替わっての制作となりましたが、メロディックなスタイルがさらに強調される結果になりました。

 わかりやすいところですと、歌えるベーシストの加入によってサビを中心としたクリーンヴォーカルでのキャッチーさの補強。そしてHR/HM寄りの質感を増したツインギターの仕事ぶりで、ツインリードやギターソロからはずいぶんとメタル寄りの感触が強まっています。

 もちろんランベシスの獣性むき出しのスクリームが大半をしめるとはいえ、ガチムチなのに柔軟性と叙情性がうまく配合されることで明らかな飛躍を遂げています。

 それを証明する#4「The Darkest Nights」はメタルコア界隈から出てきたとは思えない楽曲であり、Decibelマガジンから”メロディックなサイクロンを巻き起こす”と評されました。

 軍隊の行進を思わせるドラムからアグレッシブに畳みかける#2「Confined」はライヴの終盤を飾る重要曲ですし、激しさと泣きがブレンドされた#8「Through Struggle」も強烈。

 メタルコア・バンドとしての地位を確立しただけでなく、後バンドにも大きな影響を与えた作品です。

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An Ocean Between Us(2007)

 4thアルバム。全12曲約43分収録。プロデューサーにメタルコア総本山・Killswitch Engageのアダムを迎えて制作。ビルボード200で初登場8位を記録する快挙を成し遂げた作品です。

 ちなみにアートワークは3作続けて、Convergeのジェイコブ・バノンです(激ロックのインタビューより)。またベーシストがジョシュ・ギルバートに交代。

 前作でクリーンヴォーカルに味をしめたのか、本作はかなり多用している印象を受けます。#3「An Ocean Between Us」が明確ですが、一緒に歌えるパートが増えたのはアダムの教えでしょうか。

 そして疾走曲が増えたことによるAILD流のデスラッシュ化も特徴のひとつ。ビートダウンによる緩急は当然とはいえ、#4「Within Destruction」や#6「Comfort Betrays」はドラムの破壊力も相まってスピードと衝撃が半端ない。

 本作についてランベシスは”多様性を持たせたかった”そうで、メロディアスなインストが2曲あったり、スロウでダークな#7「I Never Wanted」を用意したりとこれまでになく幅広い曲調となっています。

 その中でも問答無用の破壊力がある#2「Nothing Left」は代表曲のひとつ。凶悪な獰猛さを維持しつつも、ふるい落とさないキャッチーさを備えているのが武器となっていて、これまでの作品の中では最もAILDに入りやすい作品になっています。

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The Powerless Rise(2010)

 5thアルバム。

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Awakened(2012)

 6thアルバム。

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Shaped by Fire(2019)

 7thアルバム。

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プレイリスト

お読みいただきありがとうございました!
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