2014/09/06 黒夢「TOUR 2014 BEFORE THE NEXT SLEEP VOL.1 夢は鞭」 @ ZEPP NAGOYA

 事実上のラストと銘打った全51公演にも及ぶロングツアー「BEFORE THE NEXT SLEEP」を敢行中の黒夢。20年前の再現に圧倒された「地獄の三夜」に続いて今年2度目の黒夢であり、普段着の黒夢のライヴは初参加です。そして、なんといっても9月6日、”クロの日”に名古屋で迎える黒夢なのだから、楽しみが膨らむ。

 ライヴは珍しくほぼ定刻(18時)に始まったことにとにかく驚きましたけど、鉄板の「FAKE STAR」からラストの「Like @ Angel」までキャリアのベストといえるセットリストで、僕らの小さな王国である名古屋を揺らした。本編では、歳を重ねても衝動も勢いもそのままのパンキッシュな黒夢。

 序盤は、再結成以降の「13 new ache」や「White Movie Lush」、さらには新作『黒と影』から「I HATE YOUR POPSTAR LIFE」で会場を温めていく。「HELLO, CP ISOLATION」で『CORKSCREW』の刃を抜いてからは、山あり谷ありの怒涛の展開。

 途中、人時さんの20分以上に及んだベースソロ・コーナーで彼にスポットライトを当てつつ、「MASTURBATING SMILE」からは凄まじい勢いで駆け抜けていった。「BAD SPEED PLAY」で頭を飛ばし、「後遺症」で頭を飛ばし、「SICK」で頭を飛ばす。お決まりとはいえ、この破壊力ときたら凄まじいという他ない。今でも凄いのに、かつての彼等のライヴはこれ以上の衝撃だったのだろうか。

 合間には、よく喋るようになった清春先生のトーク、トーク、これまたトーク。まだ3曲目終わったばかりなのに「今日も男ばっかりで嫌です。帰りたいです。訴えてやる!」と愚痴り始め、新入社員のサポートドラマーのかどしゅんたろう氏(芸名)が思いっきりミスった時は「反省会、反省会!」と訴え、「西川さんマジックで知らぬ間に(イナズマロック フェス)トリに決まってたんですけど、(トリは)加藤ミリヤとかで良くない?」と愚痴る。

 「FREE LOVE, FREE SEX, FREE SPEECH」の途中では、ぶちキレてマイクを叩きつけて、ステージからはけていくハプニングもあった(汗)。戻ってきてからは「ポップス歌手じゃないんで、こういうこともあります。自由に生きてます。」と笑わせる清春。やはり西川アニキに「TOKYOが狂ってるんじゃない、あなた自身が狂ってる。」と言わせるだけある(笑)。

 アンコールは、清春さんと人時さんの2人だけの「REASON OF MY SELF」のアコースティックVersionから始まり、しっとりと聴かせる。こうやって2人がアコギで演奏するなんてシーンは今まであったかどうかはわからないが、丁寧に爪弾かれるアコギの旋律に清春の艶やかな歌声が響き渡るこの曲に、会場は酔いしれていました。

 清春さんがそのままアコギを用いた「少年」は、スロウテンポのメロウVersionで披露され、K-A-Zさんはクリーントーンのギターを響かせ、人時さんは指弾きで心地よいベースラインを奏で、かどしゅん氏もゆるやかにテンポを刻む。弦を一本切ってしまったが最後まで弾いて歌い切る清春、彼曰く「静かにやると(少年は)いい曲なんだよね」だそうで(笑)。

 そして、ここからは昔からは想像もつかないヒット・シングルの連発。「Spray」に名古屋を鮮やかに色づかせた「BEAMS」、2回目のアンコールで「Miss MOONLIGHT」~「SEE YOU」と続く。そして、メジャーデビュー・シングルである「for dear」まで飛び出す。10数年封印してきたこの曲が、1/29の日本武道館や地獄の三夜を経て、こうしてお披露目されているのが不思議といえば不思議。けれども、彼等にはもう制約などないのでしょう。

 再びのアンコール。まずは壮大な「アロン」が演奏され、続いて「僕らの王国を揺らしましょう。僕らの小さな王国を」と訴えてから「KINGDOM」が今ツアーで初披露。美しいアルペジオから重厚壮大に展開する本曲は、黒夢流のポストメタルと言える楽曲。再結成後の一番好きな曲である。「(この曲は)名古屋で最初にやりたかったんだよね」という清春さんの言葉に観客も応え、「ラララ」と一体となって合唱して美しい時間を刻む。

 最後は「天使の羽で破壊せよー」の煽りから「Like @ Angel」を全員で大合唱。4時間強にも及んだ公演は締めくくられました。「名古屋の黒夢でした」と何度も言い残し、はけていく清春さん。人時さんがMCで話したようにライヴの本編では色々なことがあったけれど、去り際のメンバーからは充実した表情が見受けられました。

 次の名古屋公演は、1996年以来となる「BOYS ONLY」公演。僕は足を運ぶ予定です。そして、BOYS ONLYのライヴについて女子に関しては、「女は待機、迷わず待機。出勤調整。待機できる女性になってください」とのこと。それが清春先生の教えだから(笑)。

目次

セットリスト

00. ZERO
01. FAKE STAR
02. 13 new ache
03. White Lush Movie
04. I HATE YOUR POPSTAR LIFE
05. FREE LOVE, FREE SEX, FREE SPEECH(8割演奏後、途中終了)
06. FREE LOVE, FREE SEX, FREE SPEECH(やり直し)
07. A LULL IN THE RAIN
08. HELLO, CP ISOLATION
09. YA-YA-YA!
10. Heavenly
11. Love Me Do
12. MIND BREAKER
13. 人時 Bass Solo
14. MASTURBATING SMILE
15. FASTER BEAT
16. BAD SPEED PLAY
17. BARTER
18. C.Y.HEAD
19. CANDY
20. ROCK’N’ROLL
21. 後遺症-aftereffect-
22. Sick

‐‐‐encore1‐‐‐
23. REASON OF MYSELF(ACOUSTIC Version)
24. 少年(Slow Version)
25. Spray
26. DRIVE
27. BEAMS

‐‐‐encore2‐‐‐
28. Miss MOONLIGHT
29. SEE YOU
30. for dear

‐‐‐encore3‐‐‐
31. アロン
32. KINGDOM
33. Like @ Angel

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