2022/12/01 DIR EN GREY「25th Anniversary TOUR22 FROM DEPRESSION TO ________」@ ZEPP NAGOYA

 DIR EN GREY 25周年記念ツアーへ。6月にリリースされた11thアルバム『PHALARIS』のツアー第2弾ではなく、5~6年前に開催された”FROM DEPRESSION TO”という過去アルバムツアーのタイトルを引っ張り出し、記念碑的なツアーの開催。告知された8月の中野サンプラザ公演では”Dir en grey”の文字が踊りましたが、果たしてその真相は。

 何より今ツアーからフルキャパに戻ったようで、ここまで人口密度の濃いライヴ会場はコロナ禍以前となる久々の体験でした。都合によって10分前に会場インしましたが、扉付近に人が溢れそうなぐらいにいて驚きましたからね。ライヴに入ると微妙なソーシャルディスタンスを保ち、圧されたりすることはなく見れましたが、日本でもここまでの状況になってきたということ。12月16日に行われる新宿BLAZEでの追加公演はついに声出し解禁となりますし。

DIR EN GREY公式ツイッターより

 本公演を紐解く上で重要なのが、以前に行われた”DIR EN GREY楽曲バトル”という企画。Twitterである曲とある曲を人気対決して勝ち上がってきたものが上位になり、最終結果が上記画像通り。Dir en grey期(インディーズから5thアルバム『Withering to death.』辺りまでの表記)の曲がズラッと並びます。そして最大の関心事。2003年7月の赤坂ブリッツ以来19年演奏していない「I’ll」演るの?問題。

 ふたを開けてみたらまぎれもなく”Dir en grey”祭でした。「朔-saku-」から始まったというのがテンションも驚きもずいぶんと高めましたが、「C」「T.D.F.F.」と続く。これら3曲は近年でも演奏頻度が高いとはいえ、久方ぶりの「DRAIN AWAY」や「理由」が組み込まれてあの頃を思い返す。ちょくちょく演奏しているとはいえ「OBSCURE」は巡り合わせの影響で横アリのPIERROTとの共演以来でした。

 記事下部に本公演のセットリストは載せていますが、DIR EN GREY以降の曲は4曲のみ(再録曲は含めず)。1stアルバム『GAUZE』~5thアルバム『Withering to death.』の曲が詰め込まれる。小文字Dir en greyのベスト盤のようで、DIR EN GREYにしてはサービスが過ぎる(MCはさすがに無かったけど)。〇〇周年的な公演はあまりやらないバンドですけど、今年は『PHALARIS』といい、本ツアーといい、精力的で嬉しい限り。

2022/06/15
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 過去曲に囲まれる中で『PHALARIS』のブロックはしっかりと設けられます。前ツアーで披露した「The Perfume of Sins」が冒頭の獰猛なグロウルと高速ブラストで気圧され、「朧」は原曲の歌メロをなぞらない京さんの感情込め過ぎた表現に飲み込まれる。本ツアーより初披露されている「13」のサビのハイトーンは生で聴くとよりクるものがありました。

 そして、「ain’t afraid to die」の再録Version。京さんの歌とピアノの親和性が高まり、中盤の薫先生のギターソロが泣き、心地よいベースラインが滑らかに引き立てる。映像はかつて見たチベット関連のものから冬景色→夕焼けに変わっており、感動を増幅するような仕様(検索するとチベットの映像と日によって変えているらしい)。わたしがなんだかんだ昔からDIRの中で一番好きな曲で、心の奥に沁み込んでくる良さがあります。

 後半はひたすらに灼熱のゾーン。特攻を厭わないファイヤーフォーメーションともいうべき暴れ曲を連発。特に3年前の京都以来だった「Schweinの椅子」があの時よりもテンションが高かったのは、Dir en grey期の曲と並んでいたからでしょうか(再録された「残」は意外にも演奏していない模様)。そして「にゃ~ごや~。次で死ねんのか。俺のとこまで首持ってこい」との煽りから「羅刹国」で決死のラスト。燃え尽きる。そんな凄まじい終わりでした。

 最新作が最高傑作という姿勢で、ツアーはその時に発売されている最新アルバムがセットのほとんどを占めるバンドですが、こうした記念碑的なセットリストは珍しい。それでもDir en greyとしての懐古を含みつつ、DIR EN GREYとしての現在を示しています。

 メンバー全員が40代中盤~後半なのに、彼等は丸くなったとか円熟という言葉を突き放すように、ギリギリの戦いと新しさを求めてもがき続けている。DIR EN GREYの痛みは生半可に共有できるものではありません。それでもその痛みが多くの人に寄り添い、奮い立たせ、あるいは人生をも変えたりしてきました。四半世紀。DIR EN GREYが紡いできた歴史はとてつもないことですが、そんな彼等と同時代を生きれて感謝しかない。なんせわたしも24年間聴き続けているので。

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セットリスト

入場時に配られた紙チケット。VIPで入った友人はこれがモノクロではなくカラーだったのが衝撃でした

2022/12/01 DIR EN GREY 「25th Anniversary TOUR22 FROM DEPRESSION TO ________」@ ZEPP NAGOYA

01. 朔-saku-
02. C
03. T.D.F.F.
04. DRAIN AWAY
05. 理由
06. OBSCURE
07. The Perfume of Sins
08. 朧
09. 13
10. ain’t afraid to die
11. Ash
12. Merciless Cult
13. CHILD PREY
14. THE IIID EMPIRE

–-ENCORE-–
15. G.D.S.
16. Schweinの椅子
17. 【KR】cube
18. 鼓動
19. 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
20. 羅刹国

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