【ライブ記録】2019/05/12 After Hours’19

 前回に引き続くオールスター感謝祭。渋谷の同系列ライブハウス3会場を使った都市型サーキットフェス、After Hoursが2年ぶりに開催。MONO、envy、downyを主催に23のアーティストが集結し、13時~22時まで満腹になり過ぎるぐらいの音が鳴り響きました。

 前回との違いでいえば海外勢の招聘があげられます。MONOの盟友・Explosions in the Sky、UKポストハードコアのSvalard、ノルウェーの爆裂マスロックデュオのAiming For Enrikeが参加。強烈な個は、大いに会場を沸かせました。

 わたしは前回は全ての会場でライブを観ましたが、今回はほぼO-EASTのみ。本当はもっと小刻みに動きたかったところですが、その場の流れでという感じもありまして。まあこれもフェスの醍醐味ということで。

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ライブ記録

MONO

 4年ぶりのMONO。節目となる結成20周年を迎え、10作目のフルアルバム『Nowhere Now Here』を発表。ライブは同作からの曲を中心としたものですが、ラストを飾った大轟音曲「Com(?)」にチビりました。ギタリストの2人が立って演奏し始めたので、初期の曲をやるのだとは思ったのですが、まさか10数年演奏していないこの曲を演るとは。これだけでおつりが来るようなスタートとなりました。

—setlist—
00. God Bless
01. After You Comes the Flood
02. Death in Rebirth
03. Breathe
04. Ashes in the Snow
05. Com(?)

downy

 青木裕氏の逝去されてからの体制は初めてみました。精微かつ変則的であるのに、機械的な印象よりも人間的なエモーショナルを帯びる。映像表現もあいまってやはりdownyの個は強烈です。久しぶりに聴いた「春と修羅」が泣ける曲ではないですが、こみ上げるものがありました。

toe

 toeもかなり久しぶりにみました。「グッドバイ」始まりに驚きましたが、会場はその歌声とメロディに早くも酔う。MCではゆるいムードが漂うのに、いざ演奏に入るとあれだけ研ぎ澄まされてノせていくんだからすごい。「エソテリック」でこれでもかという熱いアンサンブルで盛り上げ、「レイテストナンバー」でしっとりと締める。パンパンのO-EASTは彼等の人気の高さを物語っていました。

—setlist—
01. グッドバイ
02. Etude Of Solitude
03. past and language
04. Because I Hear You
05. エソテリック
06. レイテストナンバー

Explosions In The Sky

 Explosions In The Skyの轟音は定期摂取しないとなりませぬ。

—setlist—
01. With Tired Eyes, Tired Minds, Tired Souls, We Slept
02. Logic of a Dream
03. Yasmin the Light
04. The Birth and Death of the Day
05. Catastrophe and the Cure
06. Colors in Space
07. Your Hand in Mine
08. The Only Moment We Were Alone

SVALBARD

 セリーナさんの激しい演奏と咆哮に、面喰った人多数。サブステージのアクトとはいえ、彼女たちの勢いを感じさせるライブでした。

envy

 深川さんがヴォーカルに復帰し、サポートを含めた6人体制をみるのは今回が初でした。とはいえ「左手」スタートは聴いてないぞ。いきなり押し合いへし合いの盛り上がり。6人体制でつくった2つの新曲を披露しつつ、これぞenvyが凝縮されたライブを繰り広げました。アンコールの「狂い記せ」はずるいよ。

—setlist—
00. Zero
01. Left Hand
02. A Breath Clad in Happiness
03. Footsteps in the Distance
04. Marginalized Thread
05. Scene
06. Worn Heels and the Hands We Hold
07. Dawn and Gaze
08. Farewell to Words

—Encore–
09. Go Mad And Mark
10. Testimony to the Existence

お読みいただきありがとうございました!
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