【ライブ感想】2023/11/01 NEX_FEST -Extra-AICHI @ 日本ガイシホール

 Bring Me The Horizonが主催するフェス、”NEX_FEST”のありたがき地方公演”Extra-AICHI-“へ行ってきました。

 こういったフェスが関西圏への出張だけでなく、愛知県でも開催されるってのはめずらしい。名古屋飛ばしという伝統芸能をしないBMTHとクリマンは神。しかも共演がBABYMETAL、YUNGBLUD、IPREVAILが共演。海外勢③と国内勢①という内訳でチケット代が9500円、グレードが上のゴールドでも14,000円と破格です。

 BABYMETALは単独で見ようと思ったら15,000円ぐらいすることを考えても良心的。BMTHも単独だと10,000円超えるはずですが、どういう魔法を使ったのか教えてほしい。

 会場は日本ガイシホール。かつてはレインボーホールという名称。わたしが足を運ぶのはちょうど20年ぶり。前回は高校3年生のときだったメタリカの来日公演でした。もう20年も経ったのかと思うと感慨深い・・・。しかし、生まれてずっと愛知県民ながら幕張メッセの方が行った回数が多いのは謎過ぎる。

 そんなありがたい愛知公演でしたが、神戸とは大いに差がついていましたよ。

 まずこのモニュメントが名古屋にはなかったんですけど・・・。最初の写真にある紙が貼ってあっただけ。一体どうなってるんだ・・・。

 WHY NAGOYA PEOPLE!? リストバンドにここまで大きく差があるとは・・・。下が名古屋のゴールド。こちらも紙。

 わたしは3階のスタンド席でしたが、紫の紙でした。名古屋と神戸、どうして差がついたのか。慢心、環境の違い、大阪の援軍、経費・・・。

 スタンド指定席からの眺め。スタンディングエリアの過密度は、遠くからでも認識できます。代わりに”スタンド席 is 快適”なぐらいに空いており、ゆったりとみれました。わたしの両隣の人は、同じ列にこれ以上誰も来ないのがわかると普通に席を横移動してましたし。

 そんなこんなで16時過ぎに開演。

タップできる目次

ライブ感想

I PREVAIL

 オープニングはアメリカ・ミシガン州の5人組、I PREVAIL。Spotifyの月間リスナー数が430万人を超え、グラミー賞に2度ノミネートされた海の向こうの強者たちです。直前に必死こいて聴いてライヴにのぞみましたが、強烈でしたね。

 I PREVAILのBandcampタグにはメタルコアとありますが、そこをメインどころとしたゴリゴリだけどシャープな切れ味。そのサウンドに豪快なスクリームと上品なクリーンボイスが重なるのですが、柔と剛の統制とれた展開とコントラストが絶妙で、早くもフロアの治安をおかしくさせる。

 メンバーのほとんどはマッスル・ミュージカルかと思えるほどで、筋トレしないと死ぬの?ぐらいイカつい。これこそがTRUE POWERか。またツイン・ヴォーカルはクリーンVoの兄ちゃんがWBCの大谷翔平選手のユニフォーム、スクリームのあんちゃんはBELL WITCHのTシャツを着ていたのは目立ちましたね。

 実際にメタルコアの目覚めを促す重低音は強烈であり、そこに加わってくる電子音によるチャらい方面への機動性、ラップによる昂揚感が相乗効果を与えています。それでいて聴かせるパートはスタジアム級の迫力があり、虜になる人が多いのはうなずけます。ジューシーなステーキと甘いデザートを平行して出してくる懐の深さがあるというか。

 最後の「Gasoline」でスクリーム担当が最前真ん中のスタンディングエリアに乱入して叫びまくる。セトリは拾いものですが、Judgement Dayの前にはSLAYERの永遠名曲「Raining Blood」のイントロを演奏し、血の雨を短い時間だけ降らせていました。初っ端からこんなに良いバンドが来ると楽しみが広がります。

【SETLIST】

  • Bow Down
  • Body Bag
  • Self-Destruction
  • Bad Things
  • Hurricane
  • There’s Fear in Letting Go
  • Judgement Day
  • Choke
  • Gasoline
アーティスト:I Prevail
¥5,238 (2024/05/18 07:14時点 | Amazon調べ)
I PREVAILが出演した”Pinkpop 2023″のフルライヴ映像

 YUNGBLUD

 ニュースターというのにふさわしいYUNGBLUDが2番手。見ているとロックスターでもあり、アイドルでもあり、ファッション・アイコンでもある。総じて”華がある”という言葉が似合う人だなと感じました。

 サポートメンバー3人(ギター、ベース、ドラム)を引き連れたステージ。ロックンロールのエッジからパンクな勢い、ポップスの親しみやすさ、クラブミュージックの快感が合わさっているけど、わかりやすく出力される。歌メロは爽快でオーディエンスとかけあうパートが多数あることで、強い連帯感を生み出すステージを展開していました。

 3曲目ではYUNGBLUD自身が弾いてたギターをスタンディングエリアに投げ込む一面もあり。かと思えば、曲の演奏終わりに右手でハートをつくって”アイ・ラブ・ジャパン”と興奮して叫んでいた。エネルギッシュな熱気とハッピーな空気がここまで同居するライブにお目にかかれるとは嬉しいもの。

 「Happier」はオリー・サイクスと共演するのかと思ったら出てこずに単独披露でしたが、背後の映像が一番賑やか(幕張では共演したそうで)。また最後の曲「Loner」は歌い方がOASISだったし、曲調も近いものがあったと印象に残っています。 

【SETLIST】

  • 21st Century Liability
  • King Charles
  • The Funeral
  • parents
  • fleabag
  • Happier(feat. Oli Sykes)
  • I Think I’m OKAY
  • Lowlife
  • Loner
アーティスト:YUNGBLUD
¥3,849 (2024/05/18 07:14時点 | Amazon調べ)
YUNGBLUD – Happier (feat. Oli Sykes Of Bring Me The Horizon) (Official Lyric Video)

BABYMETAL

 サマソニ2018以来、5年ぶりのベビメタちゃん。サマソニ2013大阪も2014年の初武道館もフジロック2016もみてるわたしですが、手の届かない存在になり過ぎたのでフェスで見る感じになってしまいました。音源はちゃんと追ってますけど。

 今年に入ってMOMOMETALが正式加入しての3人編成。この新体制で見るのは初めてでしたし、神バンドもこの日は”西の神”といわれる海外ミュージシャンが主体の編成でした。会場に半分以上いたベビメタ戦士たちも臨戦態勢に入り、ライヴに出撃されています。

 久々に体感したわけですが、「BABYMETAL DEATH」のスタートから横綱相撲ですよ。神バンドによる完璧な演奏。BABYMETALによる伸びやかな歌とかわいいガヤ、そして完璧なダンス・パフォーマンス。音響・照明・映像チームを併せてもそうでしょう。初体験者を”なんじゃこりゃあ、スゲえ!”と度肝抜かせる次元のステージングが展開されているわけです。

 「PA PA YA!!」のF.HEROと「メタり」のトム・モレロの映像面での使い方には笑うしかなかったですが、「Monochrome」で会場全体でつくったスマホによる光の海、「Road of Resistance」の最初のワン・ツー・スリー・フォーから一気に音がなだれ込んでくる瞬間は久々に鳥肌が。

 「KARATE」をやってないじゃないかという個人的な不満あれど、改めて体感してBABYMETALの凄さを思い知らされましたね。アイドルとメタルの極上錬金、最高濃度のKAWAIIが生み出す熱狂。チームベビメタ強すぎでしょ。

 それとわたしは名古屋で初めてBABYMETALをみたので、SU-METALさまが「NAGOYA、NAGOYA」連呼しているのがめちゃくちゃ新鮮でした。

【SETLIST】

  • BABYMETAL DEATH
  • ギミチョコ!!
  • PA PA YA!!(feat. F.HERO)
  • Distortion(feat. Alissa White-Gluz)
  • BxMxC
  • Monochrome
  • メタり!! (feat. Tom Morello)
  • メギツネ
  • Road of Resistance
唐突のトム・モレロに笑うな!という方が無理だ。これは大晦日の笑ってはいけない~と同じレベル

Bring Me The Horizon

 最後はBMTH。4年前にZEPP OSAKA BAYSIDEまで見に行って以来2回目です。大がかりなセットチェンジが行われ、30分ほどかかってステージは3段構成へ。会場ではその間にLinkin ParkやKORN、Flyleafといったニューメタル・バンドがBGMとして流れて、気分を上げてきます。

 開演時刻になると左右の両モニターからアニメーションが放送され、本日のBMTHショーに関しての注意事項と煽りが述べられる(詳細はセットリスト下に置いたYouTube参照)。このアニメーションは曲の合間に頻繁に入ってくるもので、BABYMETALは紙芝居が減ったなと感じたのですが、BMTHが逆に大いに使っていたのに驚きました。

 ライヴは「Can You Feel My Heart」からスタートしましたが、初っ端から興奮が止まらない。演奏と演出の魅せ方に長け、オリー・サイクスは相変わらずカリスマ的輝きを放ちます。ハードなのにポップなコーティングで親しみやすく、ここに合唱しまくれる歌メロの強さが入ってくる。今まさしくトップにいるバンドの凄み。

 選曲は4th以降がほとんどで基本的には『Post Human: Survival Horror』が中心。新たに加わった「Parasite Eve」はバックの映像と共に緩急に富んだ展開が荘厳な世界をつくり、「DiE4U」は一体となれる歌に引っ張られながらカラフルな未来へ飛び込んでいく。映像だけにとどまらず炎や紙吹雪といった特効もまたステージを彩っていました。

 途中には「Obey」でYUNGBLUDとコラボレーション。2人のスターが背中を合わせて歌い上げる豪華さに会場はさらに湧く。またデスコア期の残滓が燃え上がる「Chelsea Smile」という嬉しい選曲もあり、ゴリゴリのBMTHを一回体感させてくれ!という気分に。「It Never Ends」もやってほしいんですよね(願望)。

 アンコールにはお待ちかねのコラボレーションが実現し、BABYMETAL3人と共演する「Kingslayer」。この日のハイライトといえる大盛り上がりで、機敏にダンスしながら華麗に歌うSU-METALのすごさがBMTHと合わさってより強力なもの感じられました。世界的にここでしかない共演が見られただけで、本日来た甲斐があります。

 最後はお待ちかねのわたくしが一番好きな「Drown」で歓喜を振りまく。オリーはスタンディングエリアをぐるっと一周まわってのハイタッチ天国。そしてにじみ出てくる”共にわかりちあう”雰囲気。

 大トリの「Throne」ではラストのサビ大合唱とジャンプの熱狂を祝うようにド派手な紙吹雪が噴射し、熱狂のままにライヴは締めくくられました。

【SETLIST】

  • Can You Feel My Heart
  • AmEN!
  • Teardrops
  • Happy Song
  • The House of Wolves
  • MANTRA
  • Dear Diary,
  • Parasite Eve
  • Shadow Moses
  • Obey(with YUNGBLUD)
  • DiE4u
  • DArkSide
  • Follow You
  • Sleepwalking
  • Chelsea Smile
  • LosT
  • Kingslayer(with BABYMETAL)
  • Drown
  • Throne
Sony Music Japan International
¥3,815 (2024/05/20 08:33時点 | Amazon調べ)
Bring Me The Horizon – Live @ Rock am Ring 2023

 久しぶりにみたBMTHもBABYMETAL。初のYUNGBLUD、I PREVAIL。バンド主導ゆえの見せたいものがつまったフェスであり、これが名古屋飛ばしにあうことなく開催されたことがとにかく良かったです。魅せる力と巻き込める力。そして切り拓く力。本日はこれらに長けたアーティストの集まりだったなと。

 ということで、消しゴムマジックで消すことのできない光景しかなかった大満足の一夜でした。

お読みいただきありがとうございました!
タップできる目次