【アルバム紹介】Alaskan、どす黒の重音波状攻撃

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Despair, Erosion, Loss(2014)

 カナダ・オタワのスラッジ/ポストメタル系3人組の2ndフルアルバム。同郷のMilankuとも共演の経験があるそうだけど、ポストメタルというよりはゴリゴリ重スラッジを身上とした音楽性。野性味溢れる低音咆哮にヘヴィ・リフの反復、禍々しいグルーヴ。冒頭の#1「Sacrifice」を聴いただけでも、憎悪を込めるだけ込めた音が危険だということが認識できます。

 その後も作品は、ややポストメタル的な展開を持つ壮大な#2「Fiend」、速遅の緩急を取り入れながらヘヴィに迫る#3「Inferno」と続いて苛烈さとどす黒さを増していてきます。だが、遅くて重いだけにとどまっていることは全然無くて、絶望に沈むような静寂パートも存在するし、加速をこらえきれずにブラストをブチかまして疾走パートで脅しにかかってくることもあり。

 武骨なハードコア臭さが感じられることも良く、初期のMouth Of The ArchitectやMorneっぽい雰囲気も感じられます。ストリングスを取り入れつつ、展開がモロに後期Fall Of Efrafaといえそうな#5「Guiltless」が奏でる異色のドラマがまた味わい深い。全6曲34分のどす黒の重音波状攻撃。Bandcampでname your priceとなっています。

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