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フレンチ激情系ハードコアの名盤、Gantz『La Chambre Des Morts』
1998年結成のフランス激情ハードコアバンド。既にバンドは解散してしまっているが、Daitroなどと並んでフレンチ激情界に与えた衝撃は大きい。envyを思わせる壮大なサウンドスケープが何より素晴らしい。本記事はラストアルバムのレビューとなります。 -
Sad Day For Puppets、凛とした気品と愛らしさ
”マイブラ meets カーディガンズ"と評されるスウェーデン・ストックホルムのギターポップ/ネオ・シューゲイザーバンド5人組。2006年に結成され、2013年までに3枚のアルバムをリリース。ドリームポップに大きく影響されているサウンドで人気を博す。2011年11月に行われた来日公演では成功を収めました。本記事では3枚のフルアルバムについて書いています。 -
SHIZUNE、生き急ぐ熱のこもったハードコア
イタリア・ロニーゴの激情系ハードコア・バンド。同郷の激情系HC大御所のRaeinやLa Quieteに触発されたサウンドで世界を相手にしている。日本のImpulse Recordsから、Infroなどが絡んだ日米伊4way-splitをリリースした経験あり。本記事は『Le Voyageur Imprudent』を紹介しています。 -
tape、ささやかな安らぎ
スウェーデンの音響トリオによる5作目。本作で聴ける柔らかで上質、それでいて実験性精神も投影されたサウンドは心地よくて聴き応えも十分。感傷も滲ませた叙情的な音色は日本的なわび・さびを湛えている感じ。そこに細かく配色されていくまろやかな電子音とが生むハーモニーが絶品です。 -
The Caution Children、必然のエモーショナル
アメリカ・フロリダのポストハードコア・バンド5人組。Tokyo Jupiter Recordsより3枚のフルアルバムをリリース。繊細でいて壮絶なハードコアの結晶。TJLA FEST 2015等、2回の来日ツアーを実施しています。 -
いつも隣にプライスレスな蒼い情熱。Frameworks
2011年にアメリカ・フロリダ州ゲインズビルで結成されたポストハードコア・バンド。2014年に1stアルバム『Loom』をTopshelf Recordsからリリースし、2016年に2ndアルバム『Smother』をDeathwishから発表。名の通った2つのレーベルと契約したように、懐か... -
OVUM、質実剛健のインストゥルメンタル
2006年の結成以降、国内及び海外で存在感を示す日本のインストゥルメンタル・ロック・バンドのOVUM。MONOに続く繊細かつ大胆な表現を駆使したインスト・サウンドを鳴らし、作品を重ねるごとに評価を高めてきました。2014年の欧州ツアーでインスピレーションを得て、”Metal-Oriented Instrumental Rock.”に開眼してからのサウンドも強烈。 -
極みの激しさ、SlipKnoT
1995年に結成された大所帯メタル・バンド。10人近いメンバーで繰り広げるニューメタル、ミクスチャー、オルタナティヴなサウンド。さらにはマスク+つなぎという装いも手伝って、。日本では"猟奇趣味的激烈音楽集団"というコピーが初期にはついていたり。... -
Saxon Shore、うっとりとする旋律の連鎖
アメリカ・ペンシルヴァニア出身の5人組ポストロック系インスト・バンド。初期のエモ寄りインストから音楽性をシフトして轟音系ポストロックへ。その美しいサウンドでファンを獲得しました。著者も来日公演を09年に体感。本記事はフルアルバム4枚について書いたものです。 -
NEU! ミニマリズムとハンマービートの美学
クラウス・ディンガーとミヒャエル・ローターの2人によって1971年に誕生したユニット。FaustやCanと並んでクラウトロックの代表格とされる存在。70年代に発表された3作品について書いています。 -
耽美系ポストメタル・バンド、Grown Below
ベルギーのアントウェルペンを拠点に活動するポストメタル・バンド。残した2枚のフルアルバムは、耽美系ポストメタルの新たな指針といえるような作品でした。2015年に解散。 -
So Hideous、枠組みを超越する情熱と優雅さ
2008年からアメリカ・ニューヨークを拠点に活動する前衛的音楽集団。クラシック音楽を源にポストハードコア、ブラックゲイズ、ジャズ等の要素がパッケージングされたサウンドは、ほかにはない強烈な個性となっています。本記事は3枚のフルアルバムについて書いています。