2015/07/18 GODFLESH 「Japan tour 2015」 @ 今池HUCK FINN

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 ここにいたのはロマンスの神様ではなく、重金属音の神様。

 GODFLESH、約2年半振り2度目の来日であります。leave them all behind 2012で初来日した時は奇跡としか言いようがなかったが、こうして2回目が実現することに驚かされる。タイムマシンにお願いしなくても、定期的に観れる時代になったんだなあ。ジャスティン先生自体は、昨年のltab 2014にてjesuで来日している。僕はいずれのライヴも体験しているが(もちろん8年前のjesu初来日も)、共に素晴らしかったのは言うまでもありません。ちなみに自分はjesuの方が好きである。

 しかし、今回のGODFLESH来日ツアーで名古屋が含まれていることにはビックリ。8年前にjesu初来日で悲劇の集客を記録したあの名古屋ですよ(苦笑)。ジャスティン先生にとってみたら「この名古屋ってところは、8年前に客が全くいなかったところじゃないか。大丈夫か?」という忌まわしき記憶が残っていなさそうな。しかし、今回はクアトロよりもキャパの小さいHUCK FINNで集客はまあまあ。閑散としたフロアをジャスティン先生に見せなかったことは、まず良かった。

MAMA (ママ)

 ツアー・ゲストには、東名阪ツアー全公演に帯同するENDON。観るのは2回目で、前回がNadjaの初来日の時だから3年半も前のできごと。その間にアンダーグラウンド界に取り立てしまくって、凶悪ノイズ業者として独自のポジションを築いているではないか。実際に昨年にリリースされたフルアルバム『MAMA』は強烈であった。ライヴでもエレクトロニクスとハードコア~ブラックメタルの爆裂化合のような凶悪サウンドで埋め尽くし、恐怖を植え付ける。速遅、静動の振り切れ具合が異様過ぎて、その衝撃力は恐ろしいレベル。しかしながら、相変わらずヴォーカルの人の見た目が恐すぎて目線は合わせないようにしたが(苦笑)、彼の白シャツ・短パンスタイルにハードコア精神みたいなのを感じなくもない。30分程の運行で、地獄通り1丁目へ。ENDONと組ませてのツアーにしたのはなぜか?の答えを示したライヴでありました。

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 そして、30分ほどの転換を挟んでのGODFLESH。Justin K BroadrickとG.C. Greenの2人のお出ましである。ジャスティン先生は前日に続いてSYKと書かれたTシャツ(洗ったのか、洗ってないのか)。ベニーさんはポロシャツとハーフパンツの格好で、しっかり銀行員の休日のお父さん感にちょっと笑う。

 ライヴは昨年にリリースした新作『A World Lit Only by Fire』からの曲を序盤から中盤にかけて連続で披露していく。先にリリースされたEP『DECLINE & FALL』の方が衝撃が大きくて、正直なところ新作はそんなに聴いてなかったけれども、やはり生の迫力と音圧は桁違い。ジャスティン先生の8弦ギターのうねり、ベニーのぶっといベースが地響きを巻き起こす。最小編成であろうと、何十バンドが束になってもかなわない音の重み。特に低音が下っ腹から上方向に向かってめりこむ感じで攻めてくる。雰囲気を助長するHUCK FINNのすえた臭いもするアンダーグラウンドなたまり場感、お馴染みの映像を使った演出も強烈だ。GODFLESHらしく業火が映し出されるスクリーンをバックに、ジャスティン先生が非情な叫びを繰り出す様は特に印象に残るシーン。それでも彼は、この地獄の音とは裏腹に、1曲終わる毎に大きな体を折り畳んで深々とおじぎ。律儀な男である。

 新作からの曲を終えると、以降はGODFLESH佳曲集の始まり、始まり(初期の曲に集中していたのは前回の来日と同じ)。まずは名盤1stアルバムから「Christbait Rising」を繰り出すとイントロが聞こえてきたところで歓声がより大きくなり、フロアが一気に加熱。冷徹無比なマシーンビートが一層の凶悪さを増し、頭をぶっ飛ばしに来る。インダストリアル音楽の最前線に再び立った男達の力をまざまざと、聞かせつけるという感じか。さらに100mの高さから岩石を落とし続けるような「StreetCleaner」~「Spite」で痛めつけてくる。それでも、地獄にいるのに気持ち良い感覚。これはGODFLESHならではだろう。

 前回の来日時と同じく本編ラストには「Crush My Soul」を演奏。ベニーのスラップというか手首全体で叩いてるような感じの奏法で低音を支えつつ、ジャスティンがトドメと言わんばかりに吠えていたのが印象的であった。そして、アンコールでは一撃必殺の「Like Rats」が最高の興奮をもたらす。気を引き締め直した2人による壮絶なラストは、あまりにも衝撃的。演奏後は、ジャスティン先生が名残惜しそうにノイズ遊戯をしばらく続ける。こうしてGODFLESHのステージは幕を下ろしていったのだった。

 東名阪ツアー後の7月21日には、昨年同様にJK Fleshとしてもステージに立ったジャスティン先生。こちらも好評だった模様である。次の来日はしばらくお預けとtwitterで見かけたが、いずれJKBリクエストアワード的なお祭りを開催していただきたいものだ。

‐‐‐setlist‐‐‐
01.New Dark Ages
02.Deadend
03.Shut Me Down
04.Life Giver Life Taker
05.Carrion
06.Towers of Emptiness
07.Christbait Rising
08.Streetcleaner
09.Spite
10.Crush My Soul

‐‐‐encore‐‐‐
11.Like Rat

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