Nine Eleven ‐‐Review‐‐

フランスのポストハードコア・バンド。10年以上に渡って活動を続け、激しく扇情的なサウンドからポリティカルなテーマを取り上げた歌詞まで、その表現に注目が集まっている。


Sentinels(2016)

 ex-Aussitôt Mort、現Burning Brightのメンバーらが加入後となる4枚目のフルアルバム。聴くのは本作で初ですが、このバンドもジブリしていますクラスタ所属といえそう(映画を繋ぎ合わせたMV参照)。音楽的には、怒と哀の感情が惜しみなく発露されるフレンチ・ハードコアがベース。#1「Elysium」からじっくりとタメにタメたところから急発進の快感で、ダークな世界に落とし込んできます。Aussitôt Mortと比べるとスピードがあるし、Burning Brightと比べると曲が長尺で緩急豊かという印象ですね。カーチェイスのように過激な激走劇が繰り広げる中で、D-Beatでガンガン煽ったり、メロディックなフレーズで胸を射抜いたり。スピード感だけでなく音が芯から太くて、スラッジメタル寄りのヘヴィなグルーヴを轟かせたりもします。そして、楽曲によってはストリングスを導入して悲壮感を助長。ミッドテンポでどっしりとした重いサウンドを聴かせる#2「Guidecca」や#4「Apocalypse」の終盤におけるヴァイオリンの調べは、異様にドラマティックに聴こえます。そこからダメ押しの#5「The Final Circle」でラストを駆け上がって全5曲33分を終える。注目を浴びるフレンチ・ハードコア・バンドとしての力量を示す1枚でしょう。

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