The Jazz June ‐‐Review‐‐

90’s EMOの隠れ名バンドのひとつであろう、USフィラデルフィアのロック・バンド。1996年から活動を始め、02年までに4枚の作品を残して解散する。しかしながら、2013年に再結成。2014年11月にはTopshelf Recordsより復活作となる『After the Earthquake』をリリースした。


 

After the Earthquake

After The Earthquake(2014)

 USフィラデルフィアの90’sエモ・バンドの約12年ぶりとなる復活作。活動休止前から数えると通算5枚目となる。エモ・リバイバルの旗手であるInto It. Over It.のEvan Weissがプロデュースを努め、リリースはTopshelf Recordsから。

  正直、The Jazz Juneはちゃんと聴いてないのだが(90’s Emo特集にも載せなかったのはそのため)、本作を聴いたらかなり驚いた。というのも瑞々しさと暖かみに溢れたエモ / インディー・ロックだったからだ。冒頭を飾る#1「Over Underground」から、とにかく無垢で真っ直ぐな歌声とメロディが染みこんでくる。しかもGet Up Kidsばりのエネルギッシュなパワーが感じられ、さらに歳相応の枯れた哀愁を感じさせる点は、オッサンの巧いやり口でもあるだろう(笑)。楽曲をキャッチーに落としこんで入るが、遠い夕陽を眺めて思いを馳せるような感じが出ている。ちょっとナヨっとした90年代エモっぽい点もこれまでのファンからしたら嬉しいだろう。

 クリーンなギターが鮮やかな花を咲かす#2「After The Earthquake」やエレガントなキーボードが添えられていく#4「It Came Back」等の曲も揃え、全体を通してもオープンで風通しが良いのは凄く感じる。現代エモ・シーンの最前線にいるEvanのプロデュースが大きいと思うが、The Jazz June自身もしっかりとモダンなサウンドに対応し、オリンピック3回分の月日をきっちりと埋めたように思う。今の音楽に寄せすぎという意見も出そうだが、加齢臭を掻き消す耳あたりの良いメロディと軽やかなポップ感は見事。奇を衒わずに真っ直ぐに表現することの大切さ、情熱の音楽を奏でることの大切さを説いているようにすら感じる。全10曲で30分にも満たない収録時間だが、意欲的な復活作といえるだろう。

 最近のアー写を見ると、ハゲてしまったメンバーはいても残念感が出てる人がいない点も褒めたい。ハゲても若々しくあれという格言をThe Jazz Juneは体現し、カッコイイおじさんになったこと、それも評価されるべきだろう(笑)。

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